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44歳男性と17歳女子高生の「交際」に議論沸騰…「性欲に負けてる」「親に報告を」
2017年10月30日 10時28分

もし44歳男性が、17歳女子高生と交際し、肉体関係を持ったら、それは条例違反の「淫行」なのか、あるいは真剣な交際として容認されるのか。そんな記事(「17歳女子高生に「恋をした」44歳男性、肉体関係に発展…「真剣交際」ならお咎めなし?」https://www.bengo4.com/other/1144/1282/li_159/)を掲載したところ、100を超える賛否両論のコメントが集まりました。

この記事で、弁護士は「16歳になれば婚姻できる」と定めた民法731条を引き合いに、18歳未満の少女と成人男性との恋愛、交際も想定できると述べています。

ただ一方で、児童福祉法や各都道府県が定める青少年健全育成条例では、教員が立場を利用して生徒と性行為をしたり、「青少年を単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱っているとしか認められないような性交又は性交類似行為」をしたりすることが禁止されているとも付け加えました。

つまり、「真剣な交際」をしていれば問題ないが、そうではない場合には処罰の対象になり得るのが、未成年と成人との交際。

しかし問題は「真剣な交際」とは何かが曖昧なところではないでしょうか。この点、別の記事(「15歳女子との交際は犯罪なのか」警察に聞いた45歳男性逮捕、真剣交際でもダメ?

https://www.bengo4.com/c_1009/c_1406/n_4540/ )で、奥村徹弁護士は、「結婚前提なら許されるが、証明が困難」として、過去の裁判例をもとに、年齢差、性行為の頻度、保護者の承諾など裁判で判断される要素をいくつか紹介しています。

また「青少年条例違反の淫行・わいせつ禁止規定の逮捕率(逮捕件数/検挙件数)は5~6割になっています。この種の事件にくわしい弁護士に相談」することも呼びかけました。

読者のみなさんは、この問題についてどう考えたのでしょうか。コメント欄の一部をご紹介します。

もし44歳男性が、17歳女子高生と交際し、肉体関係を持ったら、それは条例違反の「淫行」なのか、あるいは真剣な交際として容認されるのか。そんな記事(「17歳女子高生に「恋をした」44歳男性、肉体関係に発展…「真剣交際」ならお咎めなし?」https://www.bengo4.com/other/1144/1282/li_159/)を掲載したところ、100を超える賛否両論のコメントが集まりました。

この記事で、弁護士は「16歳になれば婚姻できる」と定めた民法731条を引き合いに、18歳未満の少女と成人男性との恋愛、交際も想定できると述べています。

ただ一方で、児童福祉法や各都道府県が定める青少年健全育成条例では、教員が立場を利用して生徒と性行為をしたり、「青少年を単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱っているとしか認められないような性交又は性交類似行為」をしたりすることが禁止されているとも付け加えました。

つまり、「真剣な交際」をしていれば問題ないが、そうではない場合には処罰の対象になり得るのが、未成年と成人との交際。

しかし問題は「真剣な交際」とは何かが曖昧なところではないでしょうか。この点、別の記事(「15歳女子との交際は犯罪なのか」警察に聞いた45歳男性逮捕、真剣交際でもダメ?

https://www.bengo4.com/c_1009/c_1406/n_4540/ )で、奥村徹弁護士は、「結婚前提なら許されるが、証明が困難」として、過去の裁判例をもとに、年齢差、性行為の頻度、保護者の承諾など裁判で判断される要素をいくつか紹介しています。

また「青少年条例違反の淫行・わいせつ禁止規定の逮捕率(逮捕件数/検挙件数)は5~6割になっています。この種の事件にくわしい弁護士に相談」することも呼びかけました。

読者のみなさんは、この問題についてどう考えたのでしょうか。コメント欄の一部をご紹介します。

●「性欲に負けてる時点で誠実ではない」

主に女性からは、自制を求める声が相次ぎました。

ある40代女性は「真摯な交際というなら性交しなくてもいいよね?」。また「女性が成人するまで交際や性交を我慢すべき」と書き込んだ30代女性は、未成年に対しては慎重な対応が求められるが故に、「我慢強さと誠実さ」が必要だとしたうえで、「真剣交際なら、成人するまで待ってあげよう」と提案。「誠実にお付き合いするなら性交は我慢できるはず。性欲に負けてる時点で誠実ではない」と厳しい意見を述べていました。

ある40代女性は、記事で取り上げた男性について「親に隠している男側が良くない」と非難していました。別の30代女性も、「交際するなら親への報告は必要」として「保護者がいる年齢なら保護者に挨拶くらいするべき」と指摘しました。

確かに、親への挨拶は、「誠実さ」を示す指標となりそうです。

●「女性に覚悟が必要」な理由とは

誰しも年をとりますが、年の差婚の場合には、「介護」の問題に直面するのが早いことがリスクの1つではないでしょうか。

コメント欄にも「20年後、まだまだ若い奥さんは老いた旦那に耐えられるだろうか?」と心配する40代女性の声や、「老人じゃ家事もろくにできない」として、「男が死ぬまでATM兼家政婦としてやっていく覚悟があるのか」と女性側への覚悟が必要だという声(40代女性)が相次ぎました。

また、未成年であることを理由に、「将来的に後悔しなければ良いとは思いますが」と判断力を心配する20代男性の意見も寄せられました。

一方で、許容される線引きが曖昧だと指摘するのは、40代の男性。「お金を渡したらアウト」であるなら「安い服を1着買って上げたら」セーフなのか、「キス」や「背中をポンと叩いたら」どうなのか、と戸惑いを示していました。

●熟年「年の差恋愛」の当事者からも

未成年ではないですが、自身の年の差恋愛体験を語る人も。

68歳の男性と交際している48歳の女性は、年の差恋愛という側面から「老後、もしも独りになった場合」を心配し、「生活面が大丈夫か」と不安になっているそうです。

また、28歳の男性と交際している40代女性は「本当に彼が好きで出来れば結婚したい」そうですが、「彼の両親や親類などはやっぱり反対する」と予想しており、「先のことを考えると色々問題がある」と悩みが尽きない苦悩について書きました。

●私も「未成年で成人の異性と交際していた」

一方で、かつて「未成年で成人の異性と交際していた」当事者からも意見が寄せられています。

年齢は不明ですが、ある女性は「私も高校の頃、主人と付き合い始めました」と明かします。「歳の差(20歳)です。片親(母)だけだったので、かなり反対され、地元の警察署から呼び出されました。卒業し、働き同棲を経て結婚しましたよ」と。

また、40代の男性は「僕の嫁は中学2年のときから付き合って8年の交際を経て結婚しました。僕と嫁は7歳離れており当時はドライブにいって夜、警察に職務質問を度々受けたり結構めんどくさかったなぁ」と。

お2人とも真剣交際の末、幸せな結婚生活を送っているようです。

真剣交際を一律で定義しづらいだけに、「難しい」問題ではありますが、読者の皆さんからの意見を拝見すると、成人の側の「誠実さ」が鍵を握るようです。真剣交際の中に、性交渉を含めるのかどうかなど、結論を急がずにしっかりと誠実に向き合うことで認められる関係になるのではないでしょうか。

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