10701.jpg
「セックスレス」拒否する側の言い分…20年以上レスで「うまくいっている」夫婦も
2018年03月12日 10時03分

夫とのセックスレスを理由に離婚できるかーー。そんな記事(夫とは2年間「セックスレス」。そんな理由で離婚できますか?https://www.bengo4.com/c_3/c_1020/li_29/)を掲載したところ、読者から多数のコメントが寄せられています。

須山幸一郎弁護士は、この記事の中で、セックスレスが直ちに離婚原因となるわけではなく、「性交渉が断絶している期間や、性交渉の拒絶に正当な理由があるかどうかという点を含め、夫婦間の一切の事情を考慮し、社会通念や経験則を踏まえて、「婚姻を継続し難い重大な事由」があるかどうかを判断します」と解説しています。

読者からは、様々な声が寄せられました。セックスレス真っ只中にある方は離婚をほのめかし、苦しみや悔しさを吐露します。一方で、セックスレス容認の立場の方からは「あれをしない夫婦って変だと決めつけているけど、そうかなあ」との率直な疑問も投げかけられました。

「セックスレス」は本当に「問題」なのか。コメントを読むと、夫婦の問題は簡単ではないと考えさせられます。読者の声を一部、ご紹介します。

夫とのセックスレスを理由に離婚できるかーー。そんな記事(夫とは2年間「セックスレス」。そんな理由で離婚できますか?https://www.bengo4.com/c_3/c_1020/li_29/)を掲載したところ、読者から多数のコメントが寄せられています。

須山幸一郎弁護士は、この記事の中で、セックスレスが直ちに離婚原因となるわけではなく、「性交渉が断絶している期間や、性交渉の拒絶に正当な理由があるかどうかという点を含め、夫婦間の一切の事情を考慮し、社会通念や経験則を踏まえて、「婚姻を継続し難い重大な事由」があるかどうかを判断します」と解説しています。

読者からは、様々な声が寄せられました。セックスレス真っ只中にある方は離婚をほのめかし、苦しみや悔しさを吐露します。一方で、セックスレス容認の立場の方からは「あれをしない夫婦って変だと決めつけているけど、そうかなあ」との率直な疑問も投げかけられました。

「セックスレス」は本当に「問題」なのか。コメントを読むと、夫婦の問題は簡単ではないと考えさせられます。読者の声を一部、ご紹介します。

●「常時施錠」でブロックされている

まずはセックスを拒否されている側の方から。

「こちらはプライドを捨てて話し合おうとしているのに『セックスがしたいの?』という返事。情けないやら悔しいやら」(40代女性)

「そもそもの性に関する価値観が違い過ぎて、旦那は営みは、『ついでにする行為、愛情を計る行為ではない! 子供を作るためだけの行動』と言う人」(30代女性)

ある40代の男性は、セックスレス解消のために、妻にアプローチを続けていますが、「風呂も15年以上一緒に入らず。当初は乱入も試みるが完全拒否。風呂着替えは常時施錠」と、ブロックされている実情を訴えます。

「2年どころか10年ございません。EDだし、淡白だし、夫婦生活の大切さをわかってくれないし。生活さえなんとかなればとっくに捨ててます。生活さえなんとかなれば、とっくに捨ててます」とセックスレスを理由とした離婚をほのめかす30代の女性も。

また、逆に妻に性行為を拒否されている40代の男性は、「場所を問わず身体を触る事すら怒る始末。離婚出来るならさっさと離婚したいわ」と、離婚を望む声が上がっていました。

●拒否する側の意見も・・・

コメント欄には、拒否された方だけでなく、「拒否する側」からも意見が寄せられています。

この30代の男性は、次のような原因があったと投稿しました。

・出産に立ち会い衝撃的な光景に女性として見れなくなった

・子供に怒鳴る姿が幼少期の母と重なり女性として見れなくなった

・化粧や衣服が適当。下着もヨレヨレのデカパン。総合して美意識のなさ

子育てに奮闘するパートナーを「女性として見られない」などと言うのは、そもそも夫婦のあり方として大いに問題もありそうです。

この男性に対しては「(男性だって)体型の崩れ、頭部から崩れだしている」(40代女性)といった厳しい反論も。また、夫を「男として見られない」という30代女性は、それが当たり前ではないかと考えているようで、次のようにコメントしています。

「結婚12年目の30代です。こどもは二人です。みなさん、いつまでも旦那を男としてみれるものでしょうか? 恋するときめきな気持ちがないと私は性欲が掻き立てられないため、今は旦那に欲情することはないです。嫌いじゃないし、家族としてみているので、欲情なんてしません」

●離婚を考える前に、話し合いが大切

コメントの中には、様々なアドバイスも寄せられました。

「同じ共通の趣味をもって時間をまず共有する。お互いの思っている気持ちを少しずつ伝えて…共有する」(40代男性)

「自分からは求めずに、『してくれない』と言う人も多いです。しかし、実は夫側もそう思っている場合もあるんです。ホント人間関係は複雑です。片方が何かをし始めて当然というのは夜の生活でも成り立たないようです」(性別、年齢不明)

これは確かに。また、セックスレスを容認する夫婦関係もあっても良いのでは、という声もありました。

「仮に自分が60過ぎても毎晩、というのもどうかと思いますので、そういう時期が早くきただけだと捉えれば良いのではないでしょうか。セックスレスで離婚、まで思い詰める前に、なぜ相手と結婚したのかを今一度考えるべきではないでしょうか」(20代男性)

●セックスなしでも幸せな夫婦もいる

実際に、セックスレスとうまく折り合いをつけ、仲良く生活する夫婦もいるようです。

ある30代の女性は、「仲良しだし、お風呂も一緒に入るし、スキンシップもあるし、ちゅーもする。けど、セックスだけない。うちはどっちが拒否したわけでもないんだけど、なんとなく、レス。愛情は常に確認できてるので、やりたくなったら自慰でも満足」

パートナーの愛情を日常的に確認することで、セックスレスであっても夫婦関係に問題はないのだと言います。

他にも、「普通に20年以上なし。問題なしね。どこに行くのも一緒だし、友達夫婦ってことかな。二人目の出産後どちらともなく、要求しなくなった。仲がよすぎると、兄妹になってしまうみたいだね。お互いに来世も一緒に居たいねって言っている。浮気なんて興味ないし。あれをしない夫婦って変だと決めつけているけど、そうかなあ」(60代男性)

夫婦のかたち、性愛への情熱は夫婦それぞれ。正解はありません。しかし読者の声を読み、幸せな結婚生活を送るために、セックスの有無はともかく、コミュニケーションは必須だと考えさせられました。

情報提供お待ちしてます!

弁護士ドットコムニュースの記者に取材してほしい社会問題はありますか。働いていて疑問に思ったことや、法律に関するトラブルなど、情報を求めています。以下からLINE友だち登録をして、ご連絡ください。

友だち追加

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る