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男女の性愛描いた「春画」展が9月19日から開催――細川元首相の「強い意向」で実現
2015年09月18日 16時25分

男女の性交場面などを描いた「春画」をテーマにした日本初の展覧会「SHUNGA 春画展」が9月19日から東京・目白台の美術館「永青文庫」で開催される。これに先がけて、9月18日には報道関係者向けの内覧会が開かれ、永青文庫の理事長をつとめる細川護熙(もりひろ)元首相が登場した。

細川氏は冒頭のあいさつで、「日本が世界に誇る浮世絵を語るうえでも、春画は欠かせません。(鈴木)春信も、(喜多川)歌麿も、(葛飾)北斎も、世界に衝撃を与えました。オリジナルの作品を間近で見られる機会です」と開催する意義を述べた。

男女の性交場面などを描いた「春画」をテーマにした日本初の展覧会「SHUNGA 春画展」が9月19日から東京・目白台の美術館「永青文庫」で開催される。これに先がけて、9月18日には報道関係者向けの内覧会が開かれ、永青文庫の理事長をつとめる細川護熙(もりひろ)元首相が登場した。

細川氏は冒頭のあいさつで、「日本が世界に誇る浮世絵を語るうえでも、春画は欠かせません。(鈴木)春信も、(喜多川)歌麿も、(葛飾)北斎も、世界に衝撃を与えました。オリジナルの作品を間近で見られる機会です」と開催する意義を述べた。

●「私たちの祖先にとって非常に親しみがあるものだった」

男女の性交など、エロティックなシーンが描かれた春画は、平安時代にはじまり、江戸時代に発展した。海外では、そのユーモア性や芸術性が高く評価されており、2013年に大英博物館で春画をテーマにした展覧会が開かれて、大きな話題になった。

一方で、国内の美術館が本格的に春画をテーマとしてあつかうのは初めてだという。今回の春画展が実現した背景には、細川元首相の強い意向があったそうだ。ただし、性器などが露骨に描かれていることもあり、18歳未満は入場禁止となっている。

展覧会では、大英博物館や日本の美術館のほか、個人所蔵の作品などから集めた、鈴木春信や喜多川歌麿、葛飾北斎など有名な絵師の名作100点以上が展示される。永青文庫の三宅秀和・学芸課長は「春画は、私たちの祖先にとって非常に親しみがあるものだった」「これだけ多くの春画が見られる機会はなかった」と、見どころを強調した。

ところで、春画展の開催にあたって、「わいせつだ」といった苦情はなかったのだろうか。三宅氏は弁護士ドットコムニュースの取材に「一切寄せられていない」と答えた。そのうえで、「春画がアートだと突っぱねているわけではありません。言葉では知っていても、実物を見る機会はなかなかありません。ご覧いただいたうえで、展覧会で取り上げるべきものなのか、一人ひとりの中で育んでもらえればと思います」と話していた。

「SHUNGA 春画展」は、9月19日(土)から12月23日(水)まで、東京・目白台の永青文庫で開催される。

(弁護士ドットコムニュース)

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