鹿児島県トカラ列島近海で地震が相次いでいる。7月3日には十島村で震度6弱を観測し、6月21日以降に発生した震度1以上の地震が1000回を超えた。住民の生活に深刻な影響が及んでいる。
こうした状況を受けて、十島村は公式サイトやインスタグラムで「眠れない」「疲れている」といった住民の声を紹介し、報道各社に対して取材の配慮を呼びかけた。
SNS上では、社会現象になっている『私が見た未来 完全版』(たつき諒・飛鳥新社)に登場する「2025年7月に大災害が来る」という記述と今回の地震を結びつけて"予言の前兆"とする声も上がるなど、不安が広がっている。
●十島村「取材に配慮を」
十島村は7月2日、相次ぐ地震への懸念を表明するとともに、現地住民への配慮を報道関係者に求めた。
「昼夜を問わず頻発しています。報道でもありますように、住民からは『眠れない』という声も挙がっています」とし、疲弊する住民の様子を伝えた。
また、「現地には多数の報道関係者からの問い合わせや取材が来ており、住民からは『対応に疲れている』との声も寄せられています」と説明。
さらに「日に日に住民の寝不足や疲労が蓄積しています。取材や問い合わせは、過度にならぬようご配慮をお願いします」と呼びかけた。
●3日にも震度6弱を観測
気象庁によると、7月3日16時13分ごろ、トカラ列島近海でマグニチュード5.5の地震が発生し、十島村で震度6弱を観測した。
この地域では6月21日以降、地震が相次いでおり、7月3日午後4時の時点で震度1以上を観測した地震は1000回を超えている。気象庁は今後も地震活動が続く可能性があるとして、警戒を呼びかけている。
●SNSで「予言」と結びつける声も
地震の連続発生を受けて、SNS上では不安の声が出ている。
特に、社会現象となっている『私が見た未来』に登場する「2025年7月に大災害が起こる」という記述との関連を指摘する投稿が目立つ。
その内容と今回の地震の発生時期が重なることから、「これは予言の前兆では」「何かが起きるのではないか」といった声が上がっている。
もちろん、現時点でこうした見方を裏付ける科学的根拠はない。しかし、揺れが収まらない状況が続く中、住民だけでなく全国的にも不安が拡大している。