1184.jpg
コンビニ駐車場、車放置の「汚客さま」も…「警察対応してくれない」店主の嘆き
2019年12月14日 10時02分

駐車場の利用マナーの悪さにコンビニが頭を悩ませている。店内には客がいないのに、駐車場に置きっ放しの車があるなど、あたかも「無料のコインパーキング」のように使われているという。

京都府のローソンオーナーは11月、深夜の駐車場に長時間停まったままの車を見つけた。あとでビデオを確認したところ、ドライバーは若いカップルだったという。

「遅くに駐車場から出て行っていました。名古屋ナンバーだったので、紅葉を見に来ていたのかも。車を停めて、ご飯にでも行っていたんでしょうね」

その翌日にも置きっ放しの車があった。ビデオによると今度の持ち主は代行タクシーをともなって戻ってきたという。どこかで酒を飲んでいたということだ。

「警察を呼んだのですが、『私有地だから』と何もしてもらえませんでした。公道なら駐車違反なのに…。警察が動けないのを知ったうえで、(車の放置を)やっているんでしょうね」

法的には駐車代金相当(損害賠償)を請求できる余地はあるが、店と利用者の一対一のやりとりだと、相手から「逆ギレ」されたり、本部にクレームが入ったりする可能性もあって、あまり現実的ではない。

「オーナーの私がいるときならまだ良いですけど、クルー(店員)だけのときにはやらせられない」

駐車場の利用マナーの悪さにコンビニが頭を悩ませている。店内には客がいないのに、駐車場に置きっ放しの車があるなど、あたかも「無料のコインパーキング」のように使われているという。

京都府のローソンオーナーは11月、深夜の駐車場に長時間停まったままの車を見つけた。あとでビデオを確認したところ、ドライバーは若いカップルだったという。

「遅くに駐車場から出て行っていました。名古屋ナンバーだったので、紅葉を見に来ていたのかも。車を停めて、ご飯にでも行っていたんでしょうね」

その翌日にも置きっ放しの車があった。ビデオによると今度の持ち主は代行タクシーをともなって戻ってきたという。どこかで酒を飲んでいたということだ。

「警察を呼んだのですが、『私有地だから』と何もしてもらえませんでした。公道なら駐車違反なのに…。警察が動けないのを知ったうえで、(車の放置を)やっているんでしょうね」

法的には駐車代金相当(損害賠償)を請求できる余地はあるが、店と利用者の一対一のやりとりだと、相手から「逆ギレ」されたり、本部にクレームが入ったりする可能性もあって、あまり現実的ではない。

「オーナーの私がいるときならまだ良いですけど、クルー(店員)だけのときにはやらせられない」

●「1時間100円台の駐車代すら惜しいんでしょう」

このオーナーは今年8月に時短営業をはじめた。店を閉めたのに、置きっ放しの車があることから、車の放置に気づくようになったという。

店を閉める際、車が入ってこないよう駐車場をカラーコーンで囲っているが、放置車の持ち主たちはコーンをどかして、閉店中に帰ってしまうという。

「日中も車を停めて、店内・車内で休憩している人がいます。駐車場が埋まってしまうので、チャンスロスになっています。それでも、何か買ってくれていれば、『まあそれなら』とも思えますが、買い物すらしない人がいるので・・・」

場所にもよるが、京都は中心部のコインパーキングでも1時間100円台(夜)のところが複数あるようだ。

「その程度のお金も惜しいということなんでしょうね。京都は観光地ですから、年末年始はコンビニに車を停めてお参りに行く人もいます。期間中、駐車場を封鎖しているお店もありますね」

利用者側にコンビニを自分たちに都合がよいときだけ「社会インフラ」だと思い込んでいる部分はないだろうか。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る