12599.jpg
タレントのロイさん、スピード違反で起訴される…制限速度を大幅に超過したか?
2023年06月01日 13時36分

モデルでタレントのロイさんが、東京都内で運転中に道路交通法違反(速度超過)を起こし起訴されたことを、所属事務所が5月31日に公式サイトで明らかにしました。

発表によると、事故が発生したわけではなく被害者もいないものの、起訴を受けて活動を一定期間自粛させるとしています。

スピード違反では反則金の納付で手続きが終わることが多いですが、なぜ起訴にまで至ったのでしょうか。

モデルでタレントのロイさんが、東京都内で運転中に道路交通法違反(速度超過)を起こし起訴されたことを、所属事務所が5月31日に公式サイトで明らかにしました。

発表によると、事故が発生したわけではなく被害者もいないものの、起訴を受けて活動を一定期間自粛させるとしています。

スピード違反では反則金の納付で手続きが終わることが多いですが、なぜ起訴にまで至ったのでしょうか。

●ポイントは「切符の色」

交通違反は、本来は刑事事件として「捜査→起訴→裁判」という手続きで処理されます。しかしすべての違反を捜査して起訴するのは、捜査機関・違反者双方にとって負担が大きいため、比較的軽微な違反については反則金を支払うことで刑事事件にせず手続きを終了とする「交通反則通告制度」があります。「青切符(交通反則告知書)」が交付された場合は、同制度の対象です。

制度が適用されない違反については、「赤切符(告知票)」が交付され、通常の刑事手続きで処理されます。

スピード違反の場合、「一般道では時速30キロメートル未満、高速道路では時速40キロメートル未満」の超過なら青切符、「一般道では時速30キロメートル以上、高速道路では時速40キロメートル以上」なら赤切符です(道交法施行令別表第6)。

青切符でも、違反した事実を争って「無実」を主張したい場合は、切符作成・受領を拒否、あるいは反則金を支払わないで、交通反則通告制度の手続きを拒み、刑事手続きに進む必要があります。

●違反認めても起訴されたなら「赤切符」の可能性大

ロイさんのスピード違反については、どこでどれほど超過したのかは明らかにされていません。交付された切符の色も不明です。

ただ、事務所発表では、「普通乗用車を運転中、東京都八王子市内にて道路交通法違反(速度超過)を起こし」とあり、スピード違反をした事実は認めているとみられます。

違反事実を争わない場合は通常、青切符なら反則金を支払って手続きを終わらせることを選択すると考えられます。起訴され有罪となった場合と異なり、前科がつかないためです。

ロイさんがスピード違反を認めているにもかかわらず起訴されたのであれば、一般道なら時速30キロメートル以上、高速道路なら時速40キロメートル以上のスピード超過をして、赤切符を交付された可能性が高そうです。

「起訴処分」の内容も不明ですが、今後は略式手続きか正式な裁判となります。一般に時速80キロメートル以上超過した場合には、正式な裁判となることが多いとされます。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る