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「タブレットを破壊すると言われた」ジャーナリスト常岡氏「家宅捜索」を語る【動画】
2014年11月15日 17時13分

海外の紛争地域の取材を積極的におこなっているジャーナリスト常岡浩介さんが11月14日、東京・霞が関の弁護士会館で講演した。来月施行の特定秘密保護法に反対する集会でのスピーチだったが、常岡さん自身が10月上旬、警察の家宅捜索を受けた際のエピソードが生々しく語られた。

海外の紛争地域の取材を積極的におこなっているジャーナリスト常岡浩介さんが11月14日、東京・霞が関の弁護士会館で講演した。来月施行の特定秘密保護法に反対する集会でのスピーチだったが、常岡さん自身が10月上旬、警察の家宅捜索を受けた際のエピソードが生々しく語られた。

●ビデオカメラやパソコンなど62点を押収された

きっかけとなったのは、北海道大学の男子学生が「イスラム国」の戦闘員になるためにシリアへの渡航を計画したとして、私戦予備・陰謀の疑いで事情聴取された事件。北大生の関係先として、常岡さんも10月6日に家宅捜索(強制捜査)を受けた。

常岡さんによると、その際、取材で使用するビデオカメラやデジカメ、スマートフォン、パソコン、タブレット端末など計62点を警察に押収されたという。

「ビデオカメラは、今回の私戦予備事件にまったく関係なかったので、『取材機材だから持っていかれたら困る』と言ったんですが、強制的に持って行かれました。それ以外についても、イスラム国の取材に関係ないものだと一つひとつ抗議したんですけども、問答無用というかたちでした」

常岡さんはすぐに弁護士に相談して、家宅捜索に対して異議を申し立てる『準抗告』をおこなった。その翌日、警察から「来週には押収品の還付について連絡できると思う」という電話があったという。

しかし、1台のタブレット端末については「パスワードが不明で、中身がわからないので、まだ調べが済んでいない。パスワードを教えてください」という要請があった。大学生の行為が私戦予備にあたらないと主張する常岡さんが「教えません」と答えたところ、「では、タブレットを破壊して中身を調べます」という説明があったという。

常岡さんによると、現在までに、押収されたほとんどの物が警察から戻ってきたが、そのタブレット端末だけが返却されていないのだそうだ。

常岡さんの講演の動画はこちら。

【講演】ジャーナリスト常岡浩介氏「私戦予備事件」での警察の動きを語る 2014.11.14

https://www.youtube.com/watch?v=CFwieCiBhSw

【質疑応答】ジャーナリスト常岡浩介氏「私戦予備事件」での警察の動きを語る 2014.11.14

https://www.youtube.com/watch?v=vj6fNyIwCrk

(弁護士ドットコムニュース)

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