150.jpg
ゴーン氏の保釈条件、「ネット利用禁止」なし…高野隆弁護士がブログで公開
2019年04月08日 11時17分

日産自動車・元会長のカルロス・ゴーン被告人の弁護人をつとめる高野隆弁護士が4月6日、自身のブログで、ゴーン被告人の保釈条件を公表。保釈条件の1つとして報じられていた「インターネットの利用禁止」がないことがわかった。

日産自動車・元会長のカルロス・ゴーン被告人の弁護人をつとめる高野隆弁護士が4月6日、自身のブログで、ゴーン被告人の保釈条件を公表。保釈条件の1つとして報じられていた「インターネットの利用禁止」がないことがわかった。

●「検察当局から正確な情報が授けられていないように思います」

会社法違反(特別背任)などの疑いで逮捕・起訴されて、保釈中だったゴーン被告人は4月4日、東京地検特捜部に再逮捕された。その前日の3日、ゴーン被告人は、ツイッターのアカウントを開設して、外国特派員協会で記者会見を開く予定だと告知していた。

ゴーン被告人の保釈条件の1つとして、主要メディアが「インターネットの利用禁止」を報じていたことから、このツイッター投稿は注目をあつめた。弁護団の弘中惇一郎弁護士は4日、再逮捕を受けた記者会見で「保釈条件として、ネットが禁止されているとは理解していない」と説明していた。

高野弁護士はブログ冒頭で、メディアに対して「検察当局からさまざまな知識を与えられているようにお見受けしまが(原文ママ)、カルロス・ゴーン氏の保釈条件については正確な情報を授けられていないように思います」と物言いをつけた。そのうえで、15つの保釈条件を掲載している。

このうち、インターネットの利用に関する部分では、(1)弁護人から提供される携帯電話1台を使用できる、(2)平日午前9時から午後5時まで、弘中弁護士の事務所から提供されるパソコンをその事務所内で使用することができる――となっている。利用の制限はあるものの、禁止とまではいえない内容だ。

・高野弁護士のブログ
http://blog.livedoor.jp/plltakano/archives/65942221.html

(弁護士ドットコムニュース)

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る