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「ベビーカーたたまず乗車OK」を「知らない」が半数弱、周知に課題 国交省調査
2022年12月09日 20時38分

国土交通省の「子育てにやさしい移動に関する協議会」で、鉄道やバスなどの公共交通機関におけるベビーカー利用に関する意識調査の結果が示された(11月24日)。その内容が12月8日までに公開された。

「公共交通機関では原則としてベビーカーをたたまずに利用できる」という考えは2014年に公表された。だが、今回の調査によれば、それを「知らない」としたのが45.3%となった。さらに、ベビーカー利用経験者の過半数(54.6%)が「折りたたまずに使用したことがない」と回答している。

一方で、非利用者を含む回答者全体の9割(90.1%)が「折りたたまずに乗車することに賛成」と答えた。5年前の同種調査では8割だった。

公共交通におけるベビーカー利用をめぐっては、元バレーボール選手の大山加奈さんが10月、都営バスなどに双子用ベビーカーで乗ろうとした際、「乗車拒否」にあったと報告したことで、バッシングを受けた。

だが、そうしたベビーカー利用者へのつらい風あたりがあった一方、調査では、ベビーカーをたたまずに利用することを許容する態度が示されているとも言えそうだ。

国土交通省の「子育てにやさしい移動に関する協議会」で、鉄道やバスなどの公共交通機関におけるベビーカー利用に関する意識調査の結果が示された(11月24日)。その内容が12月8日までに公開された。

「公共交通機関では原則としてベビーカーをたたまずに利用できる」という考えは2014年に公表された。だが、今回の調査によれば、それを「知らない」としたのが45.3%となった。さらに、ベビーカー利用経験者の過半数(54.6%)が「折りたたまずに使用したことがない」と回答している。

一方で、非利用者を含む回答者全体の9割(90.1%)が「折りたたまずに乗車することに賛成」と答えた。5年前の同種調査では8割だった。

公共交通におけるベビーカー利用をめぐっては、元バレーボール選手の大山加奈さんが10月、都営バスなどに双子用ベビーカーで乗ろうとした際、「乗車拒否」にあったと報告したことで、バッシングを受けた。

だが、そうしたベビーカー利用者へのつらい風あたりがあった一方、調査では、ベビーカーをたたまずに利用することを許容する態度が示されているとも言えそうだ。

●たたまないで乗車することに「賛成」が9割

調査は今年7月〜8月にかけて、国内在住の20歳以上の男女に「ベビーカーマーク認知度調査」として実施(有効回答数:1026人)。

ベビーカーを車内で原則たたまずに利用できることを知っているか問う設問では、全回答者のうちの54.7%が「知っている」とし、45.3%が「知らない」とした。

たたまないで乗車することに、「賛成」(「どちらかというと賛成」も含む)は90.1%に上り、「反対」とする回答を大きく引き離している。

反対の理由としては「車内が大変混雑しているときの利用」「子どもが乗っていないのにベビーカーを広げたまま乗車」「子どもをほったらかしにしている」などがあげられた。

●たたまずに利用した人の「ほぼ全員」が周囲に気を使ったと回答

一方、ベビーカー利用経験者(625人)のうち、電車やバスなどで「たたまずに使用したことがある」としたのは45.4%。「たたまずに使用したことがない」と答えたのは54.6%。

たたまず使ったことがある人のほぼ全員(98.6%)が、周囲との接触や妨げにならないようにするなど「周囲に気遣いをしている(していた)」としている。

協議会の議事録によれば、日本バス協会に対して、「先日話題となったバスでの二人乗りベビーカー乗車拒否について、バス事業者と当事者の意見交換会が行われたと聞きましたが、今後、協会として、バスにおける多胎児ベビーカーの取り扱いについて検討していることがあれば教えて」という質問があったという。

ほか、ベビーカーの公共交通機関の利用について、購入時などにメーカーから利用方法について周知するのがよいのではないかとの意見も出されていた。

●ベビーカーマークの認知度は43%

国は2025年までにベビーカー使用者が安心して利用できる場所や設備(エレベーター、鉄道や車両スペース等)を示す「ベビーカーマーク」の認知度を50%とする目標を定めている。今回の調査では43%にとどまった。

調査では、利用しやすい環境に向けて必要となる施策も聞かれており、「公共施設や公共交通機関におけるベビーカー優先スペースなどの設置」「ベビーカーマークの掲出場所の拡大」「周知活動の実施」などが上位回答としてあげられた。

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