16770.jpg
飲食店の醤油を「マイボトル」に移し替える同僚女性に仰天、ケチもすぎれば「犯罪」になりえる
2025年02月18日 10時22分
#食い尽くし系 #ひとくちちょうだい

「一緒にいて恥ずかしく、付き合うことをやめました」。弁護士ドットコムニュースで、「食い尽くし系」をテーマとして読者に募ったところ、さまざまな体験談が寄せられた。

職場の先輩や同僚の中にいる「ケチすぎる人たち」に関するものも含まれていたので、いくつか紹介したい。ケチがすぎれば、犯罪が成立する可能性もある。

「一緒にいて恥ずかしく、付き合うことをやめました」。弁護士ドットコムニュースで、「食い尽くし系」をテーマとして読者に募ったところ、さまざまな体験談が寄せられた。

職場の先輩や同僚の中にいる「ケチすぎる人たち」に関するものも含まれていたので、いくつか紹介したい。ケチがすぎれば、犯罪が成立する可能性もある。

●かならず「一口ちょうだい」と言ってくる元同僚

まずは、由紀恵さん(40代・仮名)からの情報だ。

由紀恵さんは、以前に勤めていた職場の先輩・沙知子さん(50代・仮名)とは、年に1回ほど会って食事する間柄だ。

ところが、この沙知子さん、ファミレスなど飲食店に行くと、かならず「一口ちょうだい」「ちょっとずつ交換しよう」と言ってくるという。

「大皿、パスタの大盛りを半分ずつならまだしも。通常メニューやデザートの一部などを交換したがります。悪気はないのでしょうけど、衛生的に嫌です。

私は潔癖ではないけど、衛生的な部分と、人のものをつまみ食いしたくなるタイプなのかなって思っちゃうと萎えます」(由紀恵さん)

●テーブル会計なら高額なメニューを頼んで割り勘強制

次に紹介するケチな女性は、恭子さん(50代・仮名)の元同僚・美奈子さん(50代・仮名)。

情報提供者の恭子さんによると、美奈子さんは、「とにかく値段で判断してメニューを選ぶ」という。

どういうことかというと、1人でランチを食べる際には、食堂の「おにぎり1個」など一番安いものを購入するそうだ。

それなのに、何人かで食事をして、テーブル会計のときには、一番高い品を頼んで、勝手に割り勘にするのだという。

「居酒屋など多くの品を注文する時はメニューを指差して『ここからここまで』と注文するため、大量の品になり残りはタッパーで持って帰ります。この場合も合計金額を参加人数で割って、割り勘にしてしまいます」(恭子さん)

同僚からすれば、美奈子さんの食卓がバラエティ豊かになることに納得できないだろう。

●飲食店の「醤油差し」を魔法瓶に移し替えて持って帰った

美奈子さんのケチエピソードはこれにとどまらない。

飲食店のテーブルにあった醤油差しの中身をすべて自分で持ってきた魔法瓶に移し替えて持って帰ったという。

このようなことが続いたことで、同僚らは離れていった。

「お店の醤油は、その場で使う分にはよいのでしょうが、全部持って帰りますからね。犯罪になるかどうかはわかりませんが、一緒にいて恥ずかしかったです。見ていると、イライラするので付き合いはしなくなりました」(恭子さん)

●ケチも過ぎると「窃盗罪」に該当することも

このような美奈子さんの行動は、人間関係に亀裂を走らせるだけではなく、法的にも問題がある。

刑事事件にくわしい清水俊弁護士は、飲食店の醤油差しから中身をすべて魔法瓶に注いで持ち帰る行為について、「窃盗罪に該当しうる」と指摘する。

「窃盗とは、占有者の意思に反して、物の占有を奪う行為です。店側は通常『その場で使う分』として醤油(醤油差し)を置いているのであって、魔法瓶で持ち帰ることまで許容していません。したがって、魔法瓶に注いで持ち帰る行為は、店側の意思に反して醤油を奪う行為として、窃盗罪に該当しうると言えます」

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る