2110.jpg
「弁護士への業務妨害に屈しない」オウム坂本一家殺害事件で33回忌…神奈川県弁護士会
2021年11月04日 11時12分

1989年11月、オウム真理教の信者らによって坂本堤弁護士と妻・都子さん、長男・龍彦ちゃんが殺害された事件から32年となる。

坂本弁護士が所属していた神奈川県弁護士会は、11月4日の33回忌を迎えて会長談話を発表した。家族の冥福を祈るとともに、同様の事件を二度と起こさせないとする決意を示した。

1989年11月、オウム真理教の信者らによって坂本堤弁護士と妻・都子さん、長男・龍彦ちゃんが殺害された事件から32年となる。

坂本弁護士が所属していた神奈川県弁護士会は、11月4日の33回忌を迎えて会長談話を発表した。家族の冥福を祈るとともに、同様の事件を二度と起こさせないとする決意を示した。

●談話の一部

(坂本弁護士一家殺害事件は、オウム真理教の被害者救済をめざす坂本弁護士の正当な活動を妨害するために起こされたものであり、弁護士に対する卑劣な業務妨害行為です。このような行為は二度と許してはなりません〉

〈当会は、坂本弁護士一家殺害事件を決して忘れずに、今後も、弁護士に対する業務妨害に屈することなく、弁護士の使命である基本的人権の擁護と社会正義の実現のために力を尽くす決意をあらためて表明します。〉

神奈川県弁護士会では、事件をうけて1993年に弁護士業務妨害対策委員会を立ち上げ、問題に取り組んできた。

●詳細は弁護士会HP

坂本堤弁護士一家の33回忌を迎えての会長談話

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る