2347.jpg
爆笑問題・太田さん「裏口入学」報道の控訴審 「新潮社は中吊り広告で謝罪して」
2021年10月01日 15時05分

お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんが、日本大学芸術学部への「裏口入学報道」をめぐり、週刊新潮を発行する新潮社を相手取った損害賠償請求訴訟における控訴審の第1回期日(口頭弁論)が10月1日、東京高裁(東海林保裁判長)であった。

この日は、太田さんは出廷せず、即日結審した。判決は12月24日に言い渡される。

お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんが、日本大学芸術学部への「裏口入学報道」をめぐり、週刊新潮を発行する新潮社を相手取った損害賠償請求訴訟における控訴審の第1回期日(口頭弁論)が10月1日、東京高裁(東海林保裁判長)であった。

この日は、太田さんは出廷せず、即日結審した。判決は12月24日に言い渡される。

●中吊りで記事を出しているのだから、謝罪広告も中吊りで出して

2018年8月の記事や中吊り広告は、太田さんの父親(故人)が、日大側に800万円を支払ったことなどを報じた。

一審の東京地裁判決(2020年12月21日)は、名誉毀損を認め、新潮社に440万円の支払いとネット記事の削除を命じたが、謝罪広告の掲載やパブリシティー権の侵害は認めなかった。

判決を不服とした新潮社の控訴を受けて、太田さん側は新たに「中吊り」の形での謝罪広告の掲載をもとめて控訴した。

「新潮社はこれまでも中吊り広告を利用して、週刊新潮を広告してきた。雑誌にほとんど目を通したことがない人にとっても、中吊りの謝罪広告の掲載は名誉回復措置として必要不可欠」としている。

なお、太田さんの代理人をつとめる松隈貴史弁護士によれば、これまで中吊りでの謝罪広告が認められたケースはないという。

太田さん側は従前の主張とおり、報道によって、社会的信用を一瞬にして失墜させられたとする。コンビでの年間のCM出演料は8000万円を超える「業界でもトップクラスの知名度と信用を誇るタレント」だが、記事掲載後、毎年のように何件か来ていたCM等広告関連の仕事は一切こなくなったという。そのような影響もまた、慰謝料に反映すべきとしている。

●週刊新潮の中吊り広告は「見納め」

一審判決は記事だけではなく、太田さんの写真を使った電車の中吊り広告についても名誉毀損を認めているが、約60年続いた週刊新潮の中吊り広告は、発売中の10月7日号分(9月30日発売)をもって終了する。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る