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「諸悪の根源自民党」制服向上委員会の歌で「後援取り消し」の市民団体が抗議表明
2015年06月26日 20時12分

女性アイドルグループ「制服向上委員会」が神奈川県大和市で開かれた市民団体主催のイベントで、自民党を批判する歌詞を歌ったことから、市はイベントに対する「後援」の取り消しを決めた。一方、市民団体は6月26日、ブログで「到底納得ができません」「大和市と大和市教育委員会には、お考え直して頂きたい」と抗議の意思を表明した。

問題になっているのは、市民団体「憲法九条やまとの会」が6月13日に大和市で開いたイベント「若者と国家-自分で考える集団的自衛権」。このなかで、制服向上委員会は「自民党を倒しましょう」などというフレーズを歌ったのだという。

これに対して、大和市は6月25日、「市の後援要項に違反している」として、いったん承認していた後援を事後的に取り消す方針を決めて、同団体事務局に口頭で説明した。

女性アイドルグループ「制服向上委員会」が神奈川県大和市で開かれた市民団体主催のイベントで、自民党を批判する歌詞を歌ったことから、市はイベントに対する「後援」の取り消しを決めた。一方、市民団体は6月26日、ブログで「到底納得ができません」「大和市と大和市教育委員会には、お考え直して頂きたい」と抗議の意思を表明した。

問題になっているのは、市民団体「憲法九条やまとの会」が6月13日に大和市で開いたイベント「若者と国家-自分で考える集団的自衛権」。このなかで、制服向上委員会は「自民党を倒しましょう」などというフレーズを歌ったのだという。

これに対して、大和市は6月25日、「市の後援要項に違反している」として、いったん承認していた後援を事後的に取り消す方針を決めて、同団体事務局に口頭で説明した。

●「自民党を倒しましょう」「諸悪の根源自民党」

大和市が後援取り消しの判断に至った理由はなんだろうか。同市の国際・男女参画課によると、やまとの会からイベントの後援名義の申請があったのは、今年2月6日のことだ。市はそれを審査したうえで、3月13日に承認した。

6月13日のイベント当日は、元内閣官房副長官補で、安全保障政策の専門家である柳澤協二さんが講演した。そのあとに、憲法9条や脱原発など、社会的なテーマの曲を歌う制服向上委員会がステージに立った。その歌詞のなかに「自民党を倒しましょう」「諸悪の根源自民党」などのフレーズがあったという。

イベントに来ていた大和市の担当者が翌週、「歌詞やトークに、特定の政党を誹謗中傷する内容があった」と市に報告。大和市は「後援要項に違反している」として、事後的に後援を取り消す方針を決めて、25日に「やまとの会」に対して説明。「来週にも正式に文書で送付する」という。

一方、「やまとの会」は26日に公式ブログに「到底納得ができない」とする文章を掲載。「市の財政的支援はない」「政党党派が主催するとか、政党党派拡大のための集まりでない限り、後援すべきだ」として、取り消しの撤回を訴えている。

●なぜ「後援」が必要なのか?

今回問題になっている「後援」とは、どんな意味があるのだろうか。

大和市の国際・男女参画課の担当者は「たとえば、イベントのチラシに『後援 大和市』と表記できる」と説明した。ただ、「市が団体を全面的に応援しているという意味ではない」と付け加えた。また、「行政処分ではないため、取り消しに対する異議を申し立てられない」という。

一方で、「やまとの会」事務局の担当者は、弁護士ドットコムニュースの電話取材に、後援の重要性を強調した。「たとえば、自治会の掲示板などにチラシを貼ってもらうには、『後援』が必要なケースがある」「できるだけ多くの市民にイベントを知ってもらうために必要なものだ」と反論していた。

そもそも、なぜ「やまとの会」は制服向上委員会をイベントに呼んだのだろうか。制服向上委員会といえば、これまでも憲法9条や脱原発をテーマにした曲を歌ってきた異色のアイドルグループだ。

「やまとの会」事務局の担当者は「『制服向上委員会』を招くことが決まったのは、申請のあとだった」といい、「平和を訴えるイベントに若い人たちを呼びたかったから」と話した。イベントには市の担当者を含め300人ほどが集まり、若者の姿もあったという。

(弁護士ドットコムニュース)

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