4180.jpg
「泣き叫ぶ声聞こえた」乳児が子ども用歯ブラシで事故、親がSNSに投稿 西松屋は注意呼びかけ
2022年12月09日 16時46分

子どもが歯ブラシを口でくわえようとしたら、のどまで入るのを防ぐためのプレートが口にはまってしまい、口の中一面が血で真っ赤になるほどのケガをした——。そんな投稿がツイッターで話題となっている。これを受け、西松屋は12月9日、自社のサイトで「ご使用の際は、目を離すことのないようにお願いいたします」と注意を呼びかけた。

子どもが歯ブラシを口でくわえようとしたら、のどまで入るのを防ぐためのプレートが口にはまってしまい、口の中一面が血で真っ赤になるほどのケガをした——。そんな投稿がツイッターで話題となっている。これを受け、西松屋は12月9日、自社のサイトで「ご使用の際は、目を離すことのないようにお願いいたします」と注意を呼びかけた。

●経緯は?

投稿者によると、子ども(生後7カ月)が使用したのは西松屋のプライベートブランド「スマートエンジェル」の抗菌トレーニング歯ブラシ。月齢が進むたびに使用する歯ブラシを変えていく4本セットのもので、5~8カ月頃に使うものとプリントされている1番小さいサイズの歯ブラシを使用した。パッケージにはトレーニング内容として「歯ブラシを握って、くわえる!」とプリントされている。

ツイートした「mille」さんは、取材に対し、子どもが歯ブラシを口に入れた際にそばにいたのが夫だったため、入れた瞬間の状況は見ていなかったが、「尋常ではない泣き叫び声が聞こえた」と説明した。

プレートを取り除いたあと、傷口の確認をしたら歯茎が3センチメートルほど切れていため、すぐに病院へ行き治療を受けた。

トラブルから20日ほど経過してもまだ歯茎に傷跡が残っている状態で、傷口の大きさや当時の状況などから、「(のど突き防止プレートの)クローバー型のうち縁の広い方のバリ( 注:プラスチックなどを加工する際に発生する突起)で切れた」と推測している。

病院の予約を取って向かうまでの間に西松屋にも連絡を入れたという。

milleさんは、ツイートしたことについて、「相互フォローの方々にも幼いお子さんがいますし、その方々に向けて注意喚起をしてケガや事故を未然に防ぎたいと思った」という。

子どもの口のサイズについて、医師から人並み外れて大きな口、大きめの口という指摘を受けたことはないそうだが、赤ん坊の口に入らないことを想定したサイズとされているものでも、「入ってしまう物あるということを知ってほしい」とする。

●サイトに掲載された西松屋の呼びかけ

「重要なお知らせ」で、西松屋は次のように呼びかけている。

お客様各位

いつもSmartAngel製品をご利用いただきありがとうございます。

お子様がSmartAngel抗菌トレーニング歯ブラシをご使用された際に、付属されております、のど突き防止プレートがお子様の口の中に入ってしまったという事象が発生いたしました。

のど突き防止プレートはお子様の口の中に入らないよう配慮した大きさにしておりますが、お子様がSmartAngel抗菌トレーニング歯ブラシをご使用の際は、目を離すことのないようにお願いいたします。

ご質問等につきましては弊社、お客様相談窓口へご連絡をお願いいたします。

●西松屋の見解

西松屋の担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、今回話題となった歯ブラシについて「販売を開始した2017年から約40万本の販売実績があるが、把握している限りではプレートが口に入ってしまいケガをしたという事故は1件も発生していない」と説明。「商品の仕様上、製造上の問題があったとは考えていない」という。

歯ブラシの販売は引き続きおこなうとしたうえで、「商品の改良等については今後検討してまいりたい」と話した。

(12月9日17時50分、西松屋の回答を追記しました)

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る