5139.jpg
モラハラ夫に「必ず仕返しする。倍返しどころじゃない」妻たちの心の叫び
2016年11月15日 00時00分

配偶者から「離婚したい」と言われたら、修復は難しいーー。豊富な離婚事例をもとに、寺林智栄弁護士がそう語ったインタビュー記事(「突然「離婚したい」と言われたら…「修復は難しい」と弁護士が指摘する理由)を掲載したところ、コメント欄に多くの反響がありました。

寄せられたコメントの中には、離婚予備軍や、離婚した女性たちからの生々しい体験談も含まれていました。

配偶者から「離婚したい」と言われたら、修復は難しいーー。豊富な離婚事例をもとに、寺林智栄弁護士がそう語ったインタビュー記事(「突然「離婚したい」と言われたら…「修復は難しい」と弁護士が指摘する理由)を掲載したところ、コメント欄に多くの反響がありました。

寄せられたコメントの中には、離婚予備軍や、離婚した女性たちからの生々しい体験談も含まれていました。

● 共感を集めた「モラハラ夫の養分」さんからの投稿

中でも、共感を集めたのが、「モラハラ夫の養分」さん(女性40代)からの投稿でした。書き出しから強烈です。「相手の我慢の上に胡坐をかいて相手を自分の幸せの養分にしてる側と踏みつけられて養分にされてる側。感じ方も言い分も正反対になるよね」。

配偶者は「超がつくほど」のモラハラ夫なのだそうです。「私が見つけて、契約して、私が収納を工夫して、整理して、私が掃除した部屋で、私が買ってきて、私が洗濯して、私がたたんで収納した服を着て、私が買ってきた食材で、私が作った料理を食べながら『お前は家事を何にもしない』と言うのなんてざら」。

そこで、ある作戦に出ます。「新婚当初は言い返したりしてがんばったけどもう限界。喧嘩するのもつかれるので好きにさせてる。妻が文句を言わなくなって夫は毎日しあわせに好き勝手やってる」。

モラハラ夫は、妻の作戦に気がついていないのです。「今は諸事情があってすぐに離婚に踏み切れず、養分に甘んじてるけど、許したわけじゃない、争うのに疲れただけ。やられたことや言われたことは忘れない。いつかはぜったい梯子をはずしてやるつもり。その時にうちの夫も驚いて悪あがきするんだろな。」

そして「『いきなり』じゃないよ。妻の我慢の上にあぐらをかいていた方はしあわせだったろうけど、こっちはずっと何年もうらんでるんだよ。許すわけないじゃん。虐げられた側が覚悟を決めたらアウト。当たり前。」

そんな養分さんに、共感の声が集まりました。

「今の私の心境を表してくれてることで少し元気になれそうです」(60代女性)
「別れたい、別れたい。でも養分として20〜30代を吸い取られた私には、独り立ちできる身体的社会的基盤が何もない。」(30代女性)
「同じ思いを抱えています。家族の我慢の上に成り立っているのが自分の満足なんだ…と、何故気付かないのか心底理解出来ません」(40代女性)
「子供のオムツも替えたこともないやつの介護なんて絶対してやんない!!子供が独立したら離婚切り出す予定」(30代女性)
「応援してます。お互い幸せになりましょ」(40代女性)

●「必ず仕返しはしてやる。倍返しどころじゃない。必ず」

養分さんと同じように苦しむ当事者も、自身の葛藤を投稿しました。

「たぶん養分さんと同じ立場」さん(50代女性)の場合、夫の浮気癖にも悩まされ続けました。浮気相手が夫の子を出産しても、謝ることもなく「お前には俺の働いた金渡してるのに何が不満なんだ」と言い放ったそうです。

そんな目にあっても離婚しないのは「これまでしてきた屈辱と無駄にした時間、たかだか相場 3〜400万円の離婚慰謝料なんかで片付くレベルじゃない」からだといいます。

「殆どの人は私の考えを異常だと思うでしょう。こんな思いしてまでなぜ離婚しないのか。当事者にしかわからないと思う。時代にそぐわない選択だとは思う。サバイバルなのかもしれない。生きてゆくための生活のための。でも養分さんと同じ、必ず仕返しはしてやる。倍返しどころじゃない。必ず」

●「駄目と思ったら早く決断しなさい。人生一度きりなので」

他にも、離婚した方や離婚裁判中の方からも、苦しい結婚生活を送る方たちに、励ましのエールが送られていました。

「馬鹿にされ、罵られ、本当に大変な15年の結婚生活」から解放された「無事に離婚出来ました」さん(40代女性)は、「モラハラ夫からは逃げるが勝ち」だといいます。「一度きりの人生です。同じような環境で悩んでいる方がいれば、早く逃げてって言いたいです」。

「ぼこにゃん」さん(30代女性)は、モラハラ夫のストレスからか、30代の若さで脳梗塞に。夫のモラハラは治らず、再発した時に「死んでしまう」と冷静になり、離婚を決意したそうです。離婚は成立。「今は夫の機嫌を伺う事もない、物音にびくびくすることもない、安定した中で平穏に暮らしています」。

現在、離婚裁判中という「ゆーこさん(女性50代)」は、若い世代にこんなメッセージを送ります。「離婚に時間がかかったら、寿命が来ちゃいそうで怖いですね。駄目と思ったら早く決断しなさいと若い人に伝えたい。人生一度きりなので。」

(弁護士ドットコムライフ)

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る