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「Xデーまであと◯日」妻の不倫を実況してバズったサレ夫、"加害者だった過去"から語れるリアル
2025年09月03日 10時01分
#不倫 #離婚 #サレ夫 #シングルファザー

46歳男性、サレマクリ夫さん(仮名)は、妻の不倫をきっかけに2度目の離婚を経験した。

現在は2回目の結婚で生まれた娘と2人暮らしのシングルファーザーだが、1回目の結婚は自らの不倫が原因で終わっている。"加害者"と"被害者"、両方の立場を経験したかたちだ。

妻の不倫発覚から離婚に至る過程、そしてXで話題となった「離婚実況」。サレマクリ夫さんが語る"不倫のリアル"に迫った。

46歳男性、サレマクリ夫さん(仮名)は、妻の不倫をきっかけに2度目の離婚を経験した。

現在は2回目の結婚で生まれた娘と2人暮らしのシングルファーザーだが、1回目の結婚は自らの不倫が原因で終わっている。"加害者"と"被害者"、両方の立場を経験したかたちだ。

妻の不倫発覚から離婚に至る過程、そしてXで話題となった「離婚実況」。サレマクリ夫さんが語る"不倫のリアル"に迫った。

●ケンカのたびに「家を出る」と暴れる元妻

不倫を疑い始めたのは、妻の異常な行動パターンだったという。

「離婚の7〜8年前から、ケンカのたびに家を出ようとして暴れ散らかした。ドアを叩きつけるように出て行こうとして、娘が泣きながら『出て行かないで』と止める。年に数回、必ず繰り返された」

この様子に違和感を覚え、不倫の可能性を考え始めたという。

●「勝負パンツ」で確信した不倫

ある日、直感的にドライブレコーダーを確認すると、妻と男性が親密に会話する音声が残っていた。 さらに決定打となったのは「勝負パンツ」だった。

「毎日洗濯していたが、一度も洗濯物に出てこないパンツの束を発見した。しかも妻が"出張"で泊まりに行く日になると、そのパンツがなくなっていることに気づいた」

離婚問題にくわしい玉真聡志弁護士は「勝負パンツだけでは決定的証拠にならないが、兆しを掴むきっかけにはなる」と指摘する。

サレマクリ夫さんは探偵に頼らず、自力で証拠を集めた。妻のスケジュール表の分析、経営者だった妻の領収書の調査、3年間の出張パターンの照合などをおこなった結果、興味深い事実が浮かび上がった。

「同じ日に"出張"だと言って出かけているときがあって、その日の領収書を調べたら1泊15万円ぐらいする高級旅館に泊まっていた。小さい証拠をかき集めて認めさせる作戦でいった」

玉真弁護士も「(高級旅館に)一人で宿泊するのはなかなかない。不貞行為をしていたのではないかと推認させる強い証拠になる」と評価した。

●「離婚実況」でフォロワー16万人

彼は集めた証拠を突きつけるまでの過程をXで実況し、大きな注目を集めた。

「『Xデーまであと◯日』と投稿したあたりからバズり始めた。エンタメとして昇華したほうが、自分も気持ちが楽だし、見ている人も楽しめると思った」

最終的にフォロワーは16万人を突破。玉真弁護士は「この勢いが離婚交渉を有利に進める要因となったのでは」との見解を示した。

証拠を突きつけられた元妻は最初は抵抗したものの、ついに不倫を認めた。「ドラレコの音声を会社に確認してもらうと伝えたら、観念した」という。

●不倫「加害者」だった過去

一方で、1回目の離婚原因は自らの不倫だった。

「若すぎたんだと思います。家族よりも自分を第一にしてしまった」

1人目の妻との間には2人の子どもがいたが、離婚後は会うことを許されなかった。

その事実をX上で明かすと、それまで応援していたフォロワーは一斉に手のひらを返したという。「不倫した側なのに被害者面するな」といった批判が殺到し、「不倫されてへこんでいるのに、コメントを見てさらにへこむ状況になっていた」と振り返る。

両方の立場を経験した彼は、不倫についてこう結論付ける。

「二人だけなら当人同士の問題で済むかもしれない。でも子どもを巻き込むとなると話は違ってくる。自分も不倫した側だったときは、妻のことは裏切っているけど子どもは裏切っていないという自分勝手な考えを持っていた。子どもがいる方、家族を大事にしたい方は不倫はしてはいけない」

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