6777.jpg
小室さん司法試験「不合格」報道に「プライバシー侵害」を問う声
2021年11月01日 16時45分

秋篠宮家の長女、眞子さんと結婚した小室圭さんが、米ニューヨーク州の司法試験に合格しなかったと報じられている。この「不合格」報道をめぐっては、メディアに対する反発の声もあがっている。

秋篠宮家の長女、眞子さんと結婚した小室圭さんが、米ニューヨーク州の司法試験に合格しなかったと報じられている。この「不合格」報道をめぐっては、メディアに対する反発の声もあがっている。

●メディアが大々的に報道することの是非

小室さんは今年7月、米ニューヨーク州の司法試験を受験した。その結果は10月29日、同州の司法試験委員会のホームページで発表されたが、合格者リストの中に小室さんの名前はなかった。

小室さんの不合格をめぐっては、心配・反感を抱く声のほか、同情する声など、さまざまなものがあがっているが、メディアが大々的に報道することの是非を問うものも少なくない。

さらには、小室さんが一般人であることから、名誉毀損やプライバシー侵害にあたるのではないかという指摘もあった。はたして、法的にはどう考えられるのだろうか。清水陽平弁護士が解説する。

「試験への不合格というのは、不名誉なことと捉えることもできるため、名誉権が害されると言える余地自体はあります。しかし、内容が真実であるということなら、それを報道したとしても違法ということは困難です。

小室さんはたしかに一般人ではあるものの、注目を浴びる立場になってしまっていたこともあり、また、そもそも試験の結果が公表されているという事情があることも考慮すると、それを報じたとして、名誉権侵害として違法であるという判断がされることはないと言えます。

また、同じ理由により、プライバシー侵害であるということもできないでしょう。

とはいえ、その報道に対するコメントで行き過ぎたものがあれば、別途違法性が生じることはありえます。

本人が最もショックを受けていると思いますし、何より司法試験というのは難しいもので、しかも英語による試験というハードルもあることを考えれば、一度不合格だったとして批判するのはどうか、と個人的には思うところです」(清水弁護士)

●小室さんは再びチャレンジする

米ニューヨーク州の司法試験は来年2月にもおこなわれる予定で、小室さんは再びチャレンジするという。

これまでも批判や誹謗中傷にさらされてきた小室さん。前途多難な結婚生活の幕開けかもしれないが、くじけることなく、愛の力で乗り越えてほしい。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る