681.jpg
鬼殺隊も泣いてるぞ! 「鬼滅の刃」の特典シールだけゲット→お菓子はゴミ箱へ…
2020年11月16日 12時43分

社会現象と呼べるほど人気となっている「鬼滅の刃」。グッズやコラボ商品がいずれもヒットする中、「鬼滅の刃ディフォルメシール ウエハース」の無残に捨てられた写真が話題となっている。

「鬼滅の刃ディフォルメシール ウエハース」には、デフォルメされたキャラクターの描かれたシールがお菓子とともに包装されている。コンビニでバイトしているという投稿者は、ゴミ箱に投げ捨てられたお菓子について、「シールだけ抜き取ってお菓子は食べずに全部棄てられた」としている。

おまけや特典目当てでお菓子を買い、お菓子そのものは食べずに捨ててしまうというケースは、食べ物を粗末にする行為として、ビックリマンチョコやプロ野球チップスなどでも社会問題となった。

一般的に、特典目当てで購入した食品を捨てるという行為に問題はないのだろうか。西口竜司弁護士に聞いた。

社会現象と呼べるほど人気となっている「鬼滅の刃」。グッズやコラボ商品がいずれもヒットする中、「鬼滅の刃ディフォルメシール ウエハース」の無残に捨てられた写真が話題となっている。

「鬼滅の刃ディフォルメシール ウエハース」には、デフォルメされたキャラクターの描かれたシールがお菓子とともに包装されている。コンビニでバイトしているという投稿者は、ゴミ箱に投げ捨てられたお菓子について、「シールだけ抜き取ってお菓子は食べずに全部棄てられた」としている。

おまけや特典目当てでお菓子を買い、お菓子そのものは食べずに捨ててしまうというケースは、食べ物を粗末にする行為として、ビックリマンチョコやプロ野球チップスなどでも社会問題となった。

一般的に、特典目当てで購入した食品を捨てるという行為に問題はないのだろうか。西口竜司弁護士に聞いた。

●モラル的によくないとしても、法的な責任を問うのは難しい

――これまでに社会問題になることもあった現象が再び起きました。

「以前からこの種の問題は生じておりますが、まずは、モラルの問題として、このようなことはよろしくないと申し上げておきたいと思います」

――お菓子が泣いていますよね…法的にはどうでしょうか。

特典目当てで購入した食品を食べずに捨てる行為が、ただちに法的に問題となるとは言い難いです。

しかしながら、行き過ぎたゴミの捨て方をしたような場合、ケースによっては、コンビニなどゴミ箱を設置する管理者との関係で、不法行為になる可能性は否定できません。

コンビニなどの管理者は、大量のごみ投棄行為により余分に人手が必要になったり、見た目が悪くなりお客さんが減少したりしてしまうということも考えられるからです。

ただし、不法行為が成立するというのは、余程の場合だと思います。また、損害賠償が可能としても、「誰を相手に、いくら請求できるのか」という点を確定するのは、困難なのではないかと思われます。

●場所によっては、廃棄物処理法違反になる可能性

――コンビニのゴミ箱にその場で買ったお菓子を捨てても、法的な問題になることはあまり想定できないということですね。

ただし、場所によってはお菓子を捨てる行為が問題となる可能性があります。

過去に、人気声優のライブチケットの応募券つきのポテトチップス1000袋(200kg)を、応募券だけ切り取って雑木林などに捨てた男性が、廃棄物処理法違反容疑で逮捕される事件がありました。

今回のケースでも、シールを全て手に入れようと大量にお菓子を購入して、道端に投棄するようなことがあれば、不法投棄で刑事処分の対象になる可能性もあるでしょう。

「鬼滅の刃」ファンであるからこそ、モラルに反した行動をしないことが大切です。モラルを守って楽しむようにしてください。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る