8073.jpg
フィギュア100点盗難事件、執行猶予付き有罪判決 被告人「もうギャンブルに手を出さない」
2022年01月27日 15時31分

コレクターの男性が、実家に保管していた100点あまりのオモチャのコレクションを盗まれた窃盗・住居侵入事件で、秋田地裁本荘支部の本荘簡裁は1月27日、被告人の50代男性に懲役2年6月(執行猶予4年)の判決を言い渡した。

大切にしていたフィギュアなどのほとんどを失ったコレクター「ミクロマン」さんは判決終了後、弁護士ドットコムニュースの取材に「民事でも損害賠償を求める考えですが、お金が戻ったところで、私のコレクションが完全に元に戻ることはないでしょう」と悔しさをにじませた。

コレクターの男性が、実家に保管していた100点あまりのオモチャのコレクションを盗まれた窃盗・住居侵入事件で、秋田地裁本荘支部の本荘簡裁は1月27日、被告人の50代男性に懲役2年6月(執行猶予4年)の判決を言い渡した。

大切にしていたフィギュアなどのほとんどを失ったコレクター「ミクロマン」さんは判決終了後、弁護士ドットコムニュースの取材に「民事でも損害賠償を求める考えですが、お金が戻ったところで、私のコレクションが完全に元に戻ることはないでしょう」と悔しさをにじませた。

●「もうギャンブルには手を出さない」

ミクロマンさんによれば、被告人は判決言い渡しの前に、ミクロマンさんとその父親の名前をあげて「大変申し訳なく思っております。今後、ギャンブル等には手を出さず、働いて弁済したいと思っています」と謝罪の言葉を述べたという。

1月13日の初公判では、被告人はミクロマンさんの父親に700万円の借金があったことから、盗品を換金した上でギャンブルで増やして返済しようとの動機を語っていた。

被害弁済は済んでいないため、ミクロマンさんらは、民事で損害賠償ももとめる意向だ。しかし、貴重なコレクションは、「お金があったとしても、取り戻すことが困難です」

「裁判の後、被告人が涙を拭いていたのを見ました。反省や後悔、あるいは執行猶予が付いて釈放されるからか。涙の理由はわかりませんが、今後の対応でわかるかと思います」(ミクロマンさん)

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る