人気シリーズ「シルバニアファミリー」の玩具を使った動画をめぐり、メーカーである「エポック社」(東京)が、TikTokアカウントの運営者を相手取ってアメリカで起こした訴訟について、同社は和解が成立したことを明らかにした。公表は8月8日付。
これまでの報道によると、250万ものフォロワーを誇るアカウントが、シルバニアのキャラクターたちによる薬物や不倫などに及ぶ姿を描いたほか、ときには殺人まで演じたという。
エポック社は8月8日付の声明で「当社は、2025年4月、Thea Von Engelbrechten氏 (SylvanianDrama)に対し、著作権侵害等を主張して米国で訴訟を提起していましたが、このたび、和解にいたりました」と公表。和解内容は非開示としている。
●アカウント側は「パロディ」と反論などと報道
7月19日のBBC(英国放送協会)は、エポック社が動画について「同社の評判に回復不能な損害を与えている」などとして、米国で著作権侵害訴訟を起こしたことを報じている。
訴えを起こされたのは、TikTokアカウント「SylvanianDrama」の運営者。このアカウントでは、シルバニアのキャラクターが飲酒、薬物、浮気、暴力、さらには殺人といった大人のネタを演じた。アカウント側は「パロディ」などと反論していたという。
日本でもシルバニアファミリーの世界観に著しくそぐわないと思われる動画があるため、海の向こうで起きた訴訟が注目されていた。