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高樹沙耶さん、大麻合法化を世界に訴える「被害者なき犯罪を生み出している」
2019年11月06日 19時02分

大麻の啓蒙活動をおこなってきた元女優の高樹沙耶さんらが11月6日、外国特派員協会(東京都千代田区)で会見し、大麻の所持を禁止する「大麻取締法」の改正を訴えた。

会見には、内科医の正高佑志さん、大麻草の栽培研究を20年以上続けてきた青山哲也さんも参加。「大麻取締法」について「科学的根拠も世界の情勢も無視し、被害者なき犯罪を生み出す法律をいちはやく見直してほしい」(高樹さん)と訴えた。

大麻の啓蒙活動をおこなってきた元女優の高樹沙耶さんらが11月6日、外国特派員協会(東京都千代田区)で会見し、大麻の所持を禁止する「大麻取締法」の改正を訴えた。

会見には、内科医の正高佑志さん、大麻草の栽培研究を20年以上続けてきた青山哲也さんも参加。「大麻取締法」について「科学的根拠も世界の情勢も無視し、被害者なき犯罪を生み出す法律をいちはやく見直してほしい」(高樹さん)と訴えた。

●高樹さん「マスコミの過剰な報道のあり方に大きな問題」

高樹さんは2016年に「大麻取締法違反(所持)」で逮捕され、2017年に懲役1年・執行猶予3年の判決を言い渡された。

高樹さんによると、逮捕された当日、数人の男性が令状を提示した後、20〜30人がいっせいに自宅の中になだれこんだ。その際に、テレビカメラも同行していたという。

「自宅から警察車両に移動するシーン、護送のシーンなどが、地上波のほとんどの局で放送されました。私の場合は一般の逮捕者とちがい、特別なケースだったと思いますが、犯罪者をどんな目にあわせてもよいというマスコミの過剰な報道のあり方には大きな問題がある」と疑問視した。

正高さんは薬物教育や報道を問題視するとともに「医療大麻に関する情報が圧倒的に不足している」と指摘。

今年、大麻成分を含む「カンナビジオール医薬品(CBD)」の承認を求める要望書が提出されたことにも触れ、正高さんは「ほかの医療手段がない患者さんが、時間をかけずに医療大麻にアクセスできる仕組みが必要」とした。

●「人を癒せる大麻の素晴らしさを啓蒙活動するため」

青山さんは、2018年12月に約29キロの大麻を所持したとして「大麻取締法違反」で逮捕・起訴された。弁護士の見解では実刑は免れず、「懲役5年」と推定されているという。

青山さんは、自身のうつ病や怪我をした際に大麻が症状を和らげた経験を持つ。この経験から、青山さんは自分が吸うだけでなく、「事故の後遺症の影響で痛み止めがきかない人や小児がんの患者など、病気の人々のために無償で大麻を提供してきました」と話した。

「目的は、純粋に人を癒せる大麻の素晴らしさを啓蒙活動するためで、検察が主張するような営利目的ではありません。世界では大麻の医療効果が素晴らしいことが常識となりつつなる中で、厚生労働省は『ダメ、ゼッタイ』と大麻を有害なものと決めつけて、未だに大麻取締法違反者を厳罰に処している」(青山さん)

有志の支援者が「青山さんは無罪なのではないか」と立ち上がり、Change.orgでは3300人以上の署名が集まっているという。

「大麻取締法」は、過去の裁判で、憲法13条が保障する「幸福追求権」などに違反すると主張されたことがあるが、裁判所は「違憲ではない」としている。

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