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狂乱の「渋谷ハロウィン」 イッキのみ、避妊具持参の若者も…DJポリスの声むなしく
2018年11月01日 08時31分

10月31日のハロウィン当日、東京・渋谷のスクランブル交差点周辺には、さまざまな仮装をした若者らが大勢詰めかけ、とてつもない混雑となった。警視庁機動隊の広報班(通称「DJポリス」)による誘導を無視して、道路上で写真撮影をつづけるなど、傍若無人なふるまいをする人々の姿も一部あった。

10月31日のハロウィン当日、東京・渋谷のスクランブル交差点周辺には、さまざまな仮装をした若者らが大勢詰めかけ、とてつもない混雑となった。警視庁機動隊の広報班(通称「DJポリス」)による誘導を無視して、道路上で写真撮影をつづけるなど、傍若無人なふるまいをする人々の姿も一部あった。

●「DJポリス」の呼びかけは虚しく響いた

まさに狂乱の宴だった。普段ならば、地下鉄半蔵門線の改札からスクランブル交差点をわたり切るまで、5分程度だろう。だが、この日午後7時の渋谷には、すでに仮装した若者や外国人たちが大勢あつまっている状況だ。すし詰め状態の渋谷駅前からセンター街の入り口にたどり着くまで20分もかかった。

「道路で立ち止まって写真撮影をしないでください」「節度をもった行動をとってください」。スクランブル交差点に陣取った「DJポリス」の呼びかけは、ときに虚しく響いた。というのも、ゲームや漫画・アニメのキャラクターの仮装をしたグループが、お構いなしに記念撮影をつづけていたからだ。

(画像)写真撮影する若者たち

●未使用の避妊具を自慢げに見せつける中学生

センター街では、たまたま隣を歩いていた男子中学生に、未使用の避妊具を自慢げに見せつけられた。たしかに、周囲をよく観察してみると、ナンパ行為が多数あった。見知らぬ人に「一緒に撮らせて」と声をかけたあと、ラインを交換したり、ノリで居酒屋に入っていったりする男女たち。仮装を楽しむというより、出会いをもとめて来ているようだった。

一方で、あぶれた男性たちのふるまいは、行儀のよくないところが目についた。酒の力を借りようとしたのだろう。周囲のコールが響く中、1杯500円で販売されている酒を一気飲み。そのあと、路地裏で吐いたり、立ちションしたりと荒々しい。ゲームキャラの仮装をした男性が、担架にのせられて搬送されていくところも見かけた。

(画像)立ちションする若者たち

●この日も痴漢事件が報道される

ハロウィン直前の週末となった10月27日夜から28日未明にかけても、群衆が軽トラックを横転させる事件が起きたり、痴漢などの疑いで5人の逮捕者が出たりするなど、トラブルが相次いで、大手メディアでも大きく報道されている。

ハロウィン当日、記者が見た限りでは、そんな騒動には遭遇しなかったが、痴漢などの疑いで2人が逮捕されたと報じられている。このままでは、一部のマナーの悪い人たちの行動が知れ渡ることで、それに嫌悪感を示す人たちから「ハロウィン規制」をもとめる声が出てきてもおかしくはない。せっかく風物詩となりつつあるハロウィン。はたして、来年はどうなることやら――。

(弁護士ドットコムニュース)

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