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ビジネスロイヤーズアワード2025発表、グランプリに大川原化工機冤罪事件の高田剛弁護士
2025年11月05日 20時30分
#大川原化工機 #BUSINESS LAWYERS AWARD #高田剛

企業・社会の変革につながる取り組みをおこなった弁護士を表彰する「BUSINESS LAWYERS AWARD 2025」(主催:弁護士ドットコム)の表彰式が11月5日、東京都内で開かれた。

グランプリには、大川原化工機の冤罪事件で代理人をつとめた高田剛弁護士が選ばれた。高田弁護士は「私一人の成果ではありません。チームでの受賞だと受け止めています」と笑顔で語った。

企業・社会の変革につながる取り組みをおこなった弁護士を表彰する「BUSINESS LAWYERS AWARD 2025」(主催:弁護士ドットコム)の表彰式が11月5日、東京都内で開かれた。

グランプリには、大川原化工機の冤罪事件で代理人をつとめた高田剛弁護士が選ばれた。高田弁護士は「私一人の成果ではありません。チームでの受賞だと受け止めています」と笑顔で語った。

●高田弁護士「専門外で社会の変革を生み出すきっかけ、この上ない達成感」

高田弁護士は授賞式で、大川原化工機が巻き込まれた冤罪事件を振り返り、捜査機関による違法捜査を認めさせた裁判の意義を強調した。

大川原正明社長や役員、社員の存在に触れて「みなさまに長い闘いの舵取りをしていただいた信頼がなければ、捜査機関や国家相手に5年以上という長い道のりを歩み切ることはできなかった」と感謝を述べた。

続けて「私の専門は今も企業法務ですが、全力で取り組んだ案件が専門外の領域で社会の変革を生み出すきっかけになったことは、この上ない達成感がありました。弁護士になって本当によかったと実感しました」と話した。

最後に「ビジネスロイヤーとして培った経験は領域を超えて社会を動かす力になります」と結んだ。

●8部門で22人を表彰、特別賞も設置

「BUSINESS LAWYERS AWARD 2025」は、弁護士、企業の法務部員、メディア関係者等から得られたのべ419人の推薦を経て、各カテゴリーで3〜11人のノミネート者を選抜。

審査委員会(委員長:久保利英明弁護士)による最終審査で各カテゴリー1〜3人、計22人の受賞者を決定。特に顕著な活動をおこなった弁護士1人をグランプリとして選出した。

●受賞者一覧

表彰カテゴリーは、(1)情報発信、(2)ガバナンス改革、(3)ビジネスと人権、(4)プロボノ・社会貢献、(5)スタートアップ支援、(6)起業、(7)注目裁判、(8)次世代選抜の8部門。

さらに審査委員会がカテゴリーにとらわれず表彰すべきと判断した弁護士を選ぶ特別賞が設けられた。

<グランプリ・注目裁判>
・高田 剛氏(弁護士 / 和田倉門法律事務所)

<情報発信>
・倉重 公太朗氏(弁護士 / KKM法律事務所)
・幅野 直人氏(弁護士 / かなめ総合法律事務所)
・松尾 剛行氏(弁護士 / 桃尾・松尾・難波法律事務所)

<ガバナンス改革>
・市川 佐知子氏(弁護士 / 田辺総合法律事務所)
・越 直美氏(弁護士 / OnBoard株式会社代表取締役 CEO / 三浦法律事務所)
・深水 大輔氏(弁護士 / 長島・大野・常松法律事務所)

<ビジネスと人権>
・蔵元 左近氏(弁護士 / 蔵元国際法律事務所)
・佐藤 暁子氏(弁護士 / ことのは総合法律事務所)

<プロボノ・社会貢献>
・上沼 紫野氏(弁護士 / LM虎ノ門南法律事務所)
・鬼澤 秀昌氏(弁護士 / おにざわ法律事務所)

<スタートアップ支援>
・落合 孝文氏(弁護士 / 渥美坂井法律事務所)
・柿沼 太一氏(弁護士 / STORIA法律事務所)
・増島 雅和氏(弁護士 / 森・濱田松本法律事務所)

<起業>
・岩原 将文氏(弁護士 / 岩原法律事務所)
・森 理俊氏(弁護士 / S&W国際法律事務所)
・渡邊 弘氏(弁護士 / 西村あさひ法律事務所)

<次世代選抜>
・岩間 郁乃氏(弁護士 / 森・濱田松本法律事務所)
・皿谷 将氏(弁護士 / 株式会社バトンズ)
・鈴木(田代) 夕貴氏(国連人権高等弁務官事務所)
・田浦 一氏(弁護士 / OLD NEW THINGS法律事務所)

<審査委員会特別賞>
・山中 理司氏(弁護士 / 林弘法律事務所)

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