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日本の空港に格安「中国式白タク」が横行、中国人客に人気…その違法性とリスク
2017年10月23日 09時24分

海外からの来日客を空港から都市へと運ぶタクシー。その中に「中国人による送迎・ガイド」をうたう「白タク」が増えているという。

毎日新聞の報道(8月27日)によると、成田空港や関西国際空港などで、中国の業者に登録した在日中国人が、国の営業許可を受けずに「白タク」を走らせているという。訪日した中国人客にとっては、同じ中国人で安心感があることや、スマホ上で手配と料金決済が行える利便性、料金の安さなどから、人気だという。

関西国際空港ー新大阪駅間が普通のタクシーでは1万8000円のところ、白タクでは約1万円だという。白タクは法的にどのような問題があるのか。また、乗客にリスクやデメリットはないのだろうか。清水卓弁護士に聞いた。

海外からの来日客を空港から都市へと運ぶタクシー。その中に「中国人による送迎・ガイド」をうたう「白タク」が増えているという。

毎日新聞の報道(8月27日)によると、成田空港や関西国際空港などで、中国の業者に登録した在日中国人が、国の営業許可を受けずに「白タク」を走らせているという。訪日した中国人客にとっては、同じ中国人で安心感があることや、スマホ上で手配と料金決済が行える利便性、料金の安さなどから、人気だという。

関西国際空港ー新大阪駅間が普通のタクシーでは1万8000円のところ、白タクでは約1万円だという。白タクは法的にどのような問題があるのか。また、乗客にリスクやデメリットはないのだろうか。清水卓弁護士に聞いた。

●白タクの違法性と利用する際のリスク

「日本では、道路運送法により、『他人の需要に応じ、有償で、自動車を使用して旅客を運送する事業』を営むためには、国土交通大臣の許可を受ける必要があるとされており、タクシー業を営むためにはこの許可を受ける必要があります」

違反した場合はどうなるのか。

「違反者に対しては、『3年以下の懲役』か『300万円以下の罰金』、または、この両方という罰則が定められています。いわゆる『白タク』は、国土交通大臣の許可を受けておらず、道路運送法違反となります(タクシーが営業用の緑地のナンバープレートをつけているのに対し、白タクは自家用の白地のナンバープレートをつけていることから、『白タク』と呼ばれています)。

海外からの来日客を相手とする中国系白タクのケースについても、有償で自動車を使用して旅客を運送する事業に該当するものとして、国土交通大臣の許可を受けていない以上、道路運送法違反に問われる可能性があります」

白タクを利用する側に何かデメリットがあるのか。

「白タク利用の際の乗客のリスクとして、乗車中に事故に遭い、怪我を負ったような場合に適切な補償がなされるのかという懸念があります(白タクが必ずしも自動車保険に加入しているとは限らず、海外のスマホアプリ業者に対して事故の賠償責任を追求できるのかという問題もあります)。料金の安さのみに目を奪われることなく、安全への意識を有しておくことが大切と思われます」

(弁護士ドットコムニュース)

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