1900.jpg
「横断歩道ふさいでガッツリ路駐」 画像がSNSで話題…そこに停めて大丈夫なの?
2022年09月11日 10時12分

乗用車が横断歩道の真上に路上駐車をしているとする画像がツイッターで拡散され、1万1000回以上リツイートされるなど話題となっている。

現場は東京タワーからほど近い場所にある港区のスーパー前。投稿された画像からは、夜の時間帯に、横浜ナンバーの白い車がスーパーマーケットの目の前にある横断歩道上に停まっている様子がうかがえる。投稿者は「横断歩道に路駐して、スーパーで買い物するとか非常識すぎる」としている。

「横断歩道に路駐」と話題に(https://twitter.com/shuden_it/status/1563116758395125760) 「横断歩道に路駐」と話題に(https://twitter.com/shuden_it/status/1563116758395125760)

白い車の関係者が買い物するところや車が停まっていた時間を把握したうえでのツイートかもしれないが、画像の限りでは、停車か駐車か、また買い物目的で停めていたかどうかは定かでない。

ただ、横断歩道の歩行者信号が赤になっている画像のほかに、青になって歩行者が歩いて横断歩道を渡ってくる画像もあり、白い車の停まっている様子が同じであることからすると、信号が変わるだけの時間その場に停まっていたとはいえそうだ。

この投稿に対しては、「よくこれで免許取れたな」「乗ってる車は高級車かもしんないけど 乗ってる人が低級者」などのコメントが寄せられ、横断歩道上で停まっていたことに厳しい意見が集まっていた。

乗用車が横断歩道の真上に路上駐車をしているとする画像がツイッターで拡散され、1万1000回以上リツイートされるなど話題となっている。

現場は東京タワーからほど近い場所にある港区のスーパー前。投稿された画像からは、夜の時間帯に、横浜ナンバーの白い車がスーパーマーケットの目の前にある横断歩道上に停まっている様子がうかがえる。投稿者は「横断歩道に路駐して、スーパーで買い物するとか非常識すぎる」としている。

「横断歩道に路駐」と話題に(https://twitter.com/shuden_it/status/1563116758395125760) 「横断歩道に路駐」と話題に(https://twitter.com/shuden_it/status/1563116758395125760)

白い車の関係者が買い物するところや車が停まっていた時間を把握したうえでのツイートかもしれないが、画像の限りでは、停車か駐車か、また買い物目的で停めていたかどうかは定かでない。

ただ、横断歩道の歩行者信号が赤になっている画像のほかに、青になって歩行者が歩いて横断歩道を渡ってくる画像もあり、白い車の停まっている様子が同じであることからすると、信号が変わるだけの時間その場に停まっていたとはいえそうだ。

この投稿に対しては、「よくこれで免許取れたな」「乗ってる車は高級車かもしんないけど 乗ってる人が低級者」などのコメントが寄せられ、横断歩道上で停まっていたことに厳しい意見が集まっていた。

●駐停車禁止違反は「犯罪」である

そもそも、横断歩道は、原則として停車・駐車どちらも禁止されている場所だ(道交法44条1項1号)。法令の規定や警察官の命令、危険を防止するために一時停止する場合を除き、車を停めることは許されていない。横断歩道の前後の側端からそれぞれ前後5メートル以内の部分も同様の扱いとなっている(同条1項3号)。

駐停車違反については、違反点数「2点」、反則金「1万2000円(普通車の場合)」となっている。刑事責任が問われた場合には、「10万円以下の罰金」が科される可能性もある(道交法119条の3第1項1号)。

また、単に駐停車違反をしただけでなく、運転者が車両を離れて直ちに運転することができない状態にある「放置駐車違反」の場合には、違反点数「3点」、反則金「1万8000円(普通車の場合)」とより重いペナルティが定められている。刑事責任についても「15万円以下の罰金」となっている(道交法119条の2第1項1号)。

もし罰金刑が科されるようなことになれば、「前科」がつくことになり、市区町村で保管される犯罪人名簿に登載されることにもなる。

今回のケースについて、違反とならない「例外的な場合」に当たるかどうかの詳細は不明だが、仮に買い物のために横断歩道上に駐停車していたのだとすれば、当然道交法違反となる。

駐停車違反など一定の交通違反については、反則金を払えば刑事手続きを免れる「交通反則通告制度」の対象となるため、道交法違反を軽く見ている人もいるかもしれないが、立派な「犯罪行為」である。ドライバーはそのことを肝に銘じておかなければならない。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る