6697.jpg
婚活パーティーに紛れ込む「既婚男性」に制裁を 慰謝料は請求できないの?
2020年02月06日 09時04分

結婚につながる良き出会いを求めて、婚活パーティーに足を運ぶ独身女性たち。しかし、男性の中には、すでに結婚している不届き者が紛れていることも少なくないようだ。

弁護士ドットコムにも「婚活パーティーで知り合った交際相手が既婚者でした。慰謝料を請求したい」という女性が相談を寄せている。

相談者によると、婚活パーティーは「独身者限定」となっており、独身であることの誓約書を書かせるものだったという。相手男性からは「結婚前提のお付き合い」を申し込まれ、身体の関係も持っていたようだ。

「二度と婚活女性を騙すような酷い事をしないように、男性には懲りてもらいたい」と相談者は憤慨している。相手男性に慰謝料を請求するためには、どのような証拠を集めるべきだろうか。鬼沢健士弁護士に聞いた。

結婚につながる良き出会いを求めて、婚活パーティーに足を運ぶ独身女性たち。しかし、男性の中には、すでに結婚している不届き者が紛れていることも少なくないようだ。

弁護士ドットコムにも「婚活パーティーで知り合った交際相手が既婚者でした。慰謝料を請求したい」という女性が相談を寄せている。

相談者によると、婚活パーティーは「独身者限定」となっており、独身であることの誓約書を書かせるものだったという。相手男性からは「結婚前提のお付き合い」を申し込まれ、身体の関係も持っていたようだ。

「二度と婚活女性を騙すような酷い事をしないように、男性には懲りてもらいたい」と相談者は憤慨している。相手男性に慰謝料を請求するためには、どのような証拠を集めるべきだろうか。鬼沢健士弁護士に聞いた。

●「婚活パーティーへの参加」自体が偽っている証拠になり得る

ーー相手男性に慰謝料請求をすることはできるのか

「この女性は、貞操権を侵害されているとして、相手男性に対して慰謝料を請求することができると考えられます。

貞操権とは、自己の意思に反して性的な侵害を受けない権利のことです。

女性は、相手男性が独身であると信じ、結婚を前提に交際していました。しかし、実際には相手男性は既婚者で『結婚意思がなかった』といえます。そのため、女性は意に反して性交渉をしているといえ、貞操権が侵害されていると考えられます」

ーー慰謝料請求するためには、どのような証拠を集めるべきか

「婚活パーティーに参加していたこと自体が偽っている証拠になり得ます。ほかにも、結婚を前提としていたことがわかるものや結婚に向けて第三者に紹介したことなどを裏付けるものを集めておくといいでしょう。

そのほかには、交際期間、性交渉があったことなども明らかにする必要があります。一般的にこれらの事項はメールやLINEなどを証拠にすることが多いです。

もし、堕胎をしている場合など、慰謝料が増額することもあるので、証拠を確保しておいた方がいいでしょう」

●「独身証明書」をお互いに見せ合うのがベスト

ーー相談者にかぎらず、婚活パーティーで既婚者と出会ったという声は少なくない。既婚者ではない独身男性と出会うために、どのようなことに気をつけるべきだろうか

「婚活パーティーに参加するとき、主催者は『独身証明書』というものを提出させていることがあります。独身証明書は、文字通り『独身であること』を証明する書類で、本籍地の自治体が発行してくれる公的な書類になります。

ただし、独身証明書を提出させていない婚活パーティーは珍しくなく、既婚者が紛れ込むことがあります。そのため、独身であることを明らかにするには、独身証明書を見せてもらう(お互いに見せ合う)のがベストです。

他方で『今は既婚だけどすぐに離婚する』と言う相手には要注意です。相手男性との性交渉が不貞行為になってしまい、慰謝料を請求されてしまうおそれがあるからです」

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る