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日弁連キャラクター「ジャフバくん」登場 「弁護士は親しみやすい」と銀座でアピール
2013年11月28日 20時55分

弁護士は親しみやすいということを知ってもらいたい――。日本弁護士連合会(日弁連)は11月28日、東京・銀座で、弁護士の活動をアピールする街頭イベントをおこなった。日弁連の山岸憲司会長ら現役の弁護士約30人が、家庭や職場などの「身の回りのトラブル」を気軽に相談するよう呼びかけた。

イベントには、日弁連の広報キャラクター「ジャフバくん」が登場。道行く人に手をふったり、写真撮影に応じたりしていた。全国的な「ゆるキャラ」ブームが起きているが、ジャフバくんも、親しみやすい大きな顔と黒いカッチリした服装のギャップが、コミカルでかわいらしい印象を与えるキャラクターだ。着ぐるみはこの日、初めてお披露目されたこともあり、足を止めてその様子を眺める人々もいた。

また、街頭の人々には、法律相談の流れを説明したリーフレットや、弁護士バッジのモチーフであるヒマワリの種が入った袋が配られた。弁護士というと、「敷居が高く、近づきがたい」と感じる人も多いが、家庭や職場のトラブルを気軽に相談できる「身近な存在」だとアピールしていた。

イベントで、山岸会長は記者たちの取材に応じ、次のように答えた。

――イベントの狙いは?

「弁護士は敷居が高くなく、親しみやすいということを知ってもらいたい。テレビに出るような重大な刑事事件や冤罪事件も大事だが、実際の弁護士活動は、市民の方々に起きる身近な問題を取り扱っているということをわかってもらいたいが、口だけで言っても難しいところがあった。

弁護士が外に出ていって、会話をする。あるいは、被災地に行ったり、中小企業の方々のところへ出向いていく。そういうアウトリーチの姿勢というもの、寄り添う姿勢というものを、弁護士はもっと身につけて、実践していかなければというのが、こういう企画の一つの要素だ」

――このタイミングで、こういうイベントをおこなったのは、なぜか?

「広報の担当者がずっと企画を練って、温めてきて、今日になった。11月28日というのは、『いい一年(11)で、人生ハッピー(28)』ということ。これだけではなく、いろんなかたちで、メディアのみなさんを通じて、市民の方々にいろんなことを語りかけていきたい。

全国3万3千名の弁護士が、それぞれの地域の市民の方々に対する法的サービスを充実させていってほしいと、願っている。『弁護士は遠い存在だ』とか、『非常に重要なことにならないと関わらない存在だ』と思っている人たちに、『決してそんなことはないんですよ』ということをわかってもらうために、いろいろな企画をやっていきたい。

私も『会長ブログ』なるもので、いろいろ発信している。それは、全国の弁護士会員と直接対話ができない分を補おうということもあるが、一般の方々に『弁護士ってどうなの?』『会長は何を考えて、どんなことをしているの?』ということをわかってもらうことも大事なことだと思い、いろんな行事について発信している」

――制度が変わって、弁護士が急に増えているが、そういうことも関係しているか?

「一定数は増やす必要性があるということで増やしたわけだが、私たちが言っているのは、法曹人口を急激に増やしすぎたということ。『急増』ということが問題で、弊害も出ている。増やすことは増やすにしても、あまりにも急激な増やし方には弊害もある、ということを言っている。

ただ、各地で弁護士の助力支援を必要としている人たちはたくさんおられる。きちっとマッチングしていく、手を差し伸べていくということは、いろんな機会を見つけていかないといけない。あるいは、ニーズを掘り起こしていかないといけない。

われわれは活動領域を広げていくということと同時に、法曹人口の増加については少しゆるやかにして、その中で弁護士の活躍の場をもっと広げていく。そこは、弁理士さんとか税理士さんとか、隣接士業の方たちとの役割分担もきちっとしていかなければいけないと考えている」

(弁護士ドットコムニュース)

弁護士は親しみやすいということを知ってもらいたい――。日本弁護士連合会(日弁連)は11月28日、東京・銀座で、弁護士の活動をアピールする街頭イベントをおこなった。日弁連の山岸憲司会長ら現役の弁護士約30人が、家庭や職場などの「身の回りのトラブル」を気軽に相談するよう呼びかけた。

イベントには、日弁連の広報キャラクター「ジャフバくん」が登場。道行く人に手をふったり、写真撮影に応じたりしていた。全国的な「ゆるキャラ」ブームが起きているが、ジャフバくんも、親しみやすい大きな顔と黒いカッチリした服装のギャップが、コミカルでかわいらしい印象を与えるキャラクターだ。着ぐるみはこの日、初めてお披露目されたこともあり、足を止めてその様子を眺める人々もいた。

また、街頭の人々には、法律相談の流れを説明したリーフレットや、弁護士バッジのモチーフであるヒマワリの種が入った袋が配られた。弁護士というと、「敷居が高く、近づきがたい」と感じる人も多いが、家庭や職場のトラブルを気軽に相談できる「身近な存在」だとアピールしていた。

イベントで、山岸会長は記者たちの取材に応じ、次のように答えた。

――イベントの狙いは?

「弁護士は敷居が高くなく、親しみやすいということを知ってもらいたい。テレビに出るような重大な刑事事件や冤罪事件も大事だが、実際の弁護士活動は、市民の方々に起きる身近な問題を取り扱っているということをわかってもらいたいが、口だけで言っても難しいところがあった。

弁護士が外に出ていって、会話をする。あるいは、被災地に行ったり、中小企業の方々のところへ出向いていく。そういうアウトリーチの姿勢というもの、寄り添う姿勢というものを、弁護士はもっと身につけて、実践していかなければというのが、こういう企画の一つの要素だ」

――このタイミングで、こういうイベントをおこなったのは、なぜか?

「広報の担当者がずっと企画を練って、温めてきて、今日になった。11月28日というのは、『いい一年(11)で、人生ハッピー(28)』ということ。これだけではなく、いろんなかたちで、メディアのみなさんを通じて、市民の方々にいろんなことを語りかけていきたい。

全国3万3千名の弁護士が、それぞれの地域の市民の方々に対する法的サービスを充実させていってほしいと、願っている。『弁護士は遠い存在だ』とか、『非常に重要なことにならないと関わらない存在だ』と思っている人たちに、『決してそんなことはないんですよ』ということをわかってもらうために、いろいろな企画をやっていきたい。

私も『会長ブログ』なるもので、いろいろ発信している。それは、全国の弁護士会員と直接対話ができない分を補おうということもあるが、一般の方々に『弁護士ってどうなの?』『会長は何を考えて、どんなことをしているの?』ということをわかってもらうことも大事なことだと思い、いろんな行事について発信している」

――制度が変わって、弁護士が急に増えているが、そういうことも関係しているか?

「一定数は増やす必要性があるということで増やしたわけだが、私たちが言っているのは、法曹人口を急激に増やしすぎたということ。『急増』ということが問題で、弊害も出ている。増やすことは増やすにしても、あまりにも急激な増やし方には弊害もある、ということを言っている。

ただ、各地で弁護士の助力支援を必要としている人たちはたくさんおられる。きちっとマッチングしていく、手を差し伸べていくということは、いろんな機会を見つけていかないといけない。あるいは、ニーズを掘り起こしていかないといけない。

われわれは活動領域を広げていくということと同時に、法曹人口の増加については少しゆるやかにして、その中で弁護士の活躍の場をもっと広げていく。そこは、弁理士さんとか税理士さんとか、隣接士業の方たちとの役割分担もきちっとしていかなければいけないと考えている」

(弁護士ドットコムニュース)

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