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「うちは被害者ですよ」コカインで職員逮捕、「日本駆け込み寺」が補助金の返還命令に異議申し立て
2025年07月11日 15時58分
#日本駆け込み寺 #玄秀盛

元事務局長がコカイン所持で逮捕された公益社団法人「日本駆け込み寺」(新宿区歌舞伎町)は7月11日、東京都から取消と返還を命じられた補助金をめぐり、異議申し立てをする考えを明らかにした。

前代表理事の玄秀盛さんは同日の会見で「払える根拠がない」「支払えない」などと述べた。また、他にも複数の補助金や寄付が逮捕によって打ち切られたとして、元事務局長に対して損害賠償をもとめていくという。

元事務局長がコカイン所持で逮捕された公益社団法人「日本駆け込み寺」(新宿区歌舞伎町)は7月11日、東京都から取消と返還を命じられた補助金をめぐり、異議申し立てをする考えを明らかにした。

前代表理事の玄秀盛さんは同日の会見で「払える根拠がない」「支払えない」などと述べた。また、他にも複数の補助金や寄付が逮捕によって打ち切られたとして、元事務局長に対して損害賠償をもとめていくという。

●補助金の交付決定と返還請求に異議を申し立てる

「日本駆け込み寺」の元事務局長の田中芳秀さんは5月18日にコカインを所持していたとして、麻薬取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕され、6月5日には同法違反(使用)容疑で再逮捕されていた。団体によれば、いずれも起訴され、8月にも第1回公判が開かれるという。

逮捕された際、元事務局長は「駆け込み寺」の女性相談者と一緒にいたという。元事務局長から使用をすすめられたとの供述も報じられた。

逮捕をうけて東京都は、若年被害女性等支援事業補助金の交付決定を取り消すとともに、2024年度と23年度をあわせた計約2355万円の返還を命令していた(6月30日付け)。

「日本駆け込み寺」の代表理事の清水葵さんによれば、まずはこうした返還命令に対して東京都に異議申し立てをおこない、いずれ交付決定の取消についても異議を申し立てていくという。

画像タイトル 代表理事の清水葵さん/弁護士ドットコム撮影

また、内閣府からの勧告をうけ、現在は団体のガバナンス強化に関する取り組みを進め、報告書をとりまとめていると説明した。相談者の個人情報の管理など徹底していくという。

今後、日本駆け込み寺は10〜20代の若年女性の相談やゴミ拾いなどに取り組んで行く。また、ホスト問題などに取り組んでいた「青母連」は7月20日から一般社団法人「聖菩蓮新宿駆込寺」に名称を変え、30代以上の相談者に対応するという。玄さんは日本駆け込み寺の無報酬の相談役、聖菩蓮の代表理事として活動する。

●「うちは被害者ですよ。加害者は田中ですよ」

田中さんのコカイン使用について、玄さんは「事務所の中で誰1人気づかなかった」と強調した。

逮捕後に「団体や世間への謝罪」などを求めて何度か文書を送ったというが、田中さんから返信はなく、面会もできていないそうだ。

玄さんは「うちは被害者ですよ。加害者は田中ですよ」と語った。

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