9924.jpg
女子プロレス団体が「撮影ガイドライン」作成、性的な写真投稿対策「ダウンした選手の下半身撮らないで」
2023年06月09日 18時19分

試合中の選手を性的に撮った写真投稿の問題をめぐり、女子プロレス団体「ワールド女子プロレス・ディアナ」は6月9日、団体主催試合の撮影・SNS投稿に関するガイドラインを発表した。同11日の大会(神奈川県川崎市)で観客に説明するという。

試合中の選手を性的に撮った写真投稿の問題をめぐり、女子プロレス団体「ワールド女子プロレス・ディアナ」は6月9日、団体主催試合の撮影・SNS投稿に関するガイドラインを発表した。同11日の大会(神奈川県川崎市)で観客に説明するという。

⚫︎どんな写真がアウトか

弁護士監修でつくられた「撮影及び画像お取り扱いガイドライン」では、次のような写真を「意図的に撮らないように」と注意喚起する。

・試合の状況が伝わらない程に下半身等特定の部位にフォーカスがあたっている写真  
・どちらの選手も表情等が特定できない上に下半身等特定の部位にフォーカスが当たってしまっている写真  
・試合中のダウン時等不可抗力的に選手の下半身等特定の部位があらわになっている場合の写真  

不審な点を感じた場合、スタッフの裁量で撮影内容を確認する。

また、試合の「ライブ配信」から切り取った画像のSNS投稿もやめるようにもとめたほか、団体側からSNSへの投稿に取下げ依頼があれば応じてほしいとも呼びかけている。

団体は同5日、試合中の選手の性的な部分を強調した形で撮影・投稿する人が確認されていて、取り下げにも応じないことから、法的措置をとる考えを明らかにしていた。

ディアナの動きに複数の団体や選手が賛同しており、署名が集められている。

所属選手は「選手が明らかに撮ってほしくないとわかっていて、わざと撮りSNSに投稿する行為は、本当に最低だと思います」とコメントしている。

「多様なプロレスの楽しみ方を皆さんと守り続けていく」ために作られたガイドラインは、弁護士だけでなく、選手や観客の意見を踏まえながらバージョンアップしていく予定だ。

新着記事
一般的なニュースのサムネイル

同性婚訴訟、東京高裁が「合憲」判断 全国で唯一判断割れる結果に…弁護団「きわめて不当な判決だ」

性的マイノリティの当事者が、同性同士が結婚できないのは憲法に反するとして、国を訴えた裁判(東京2次訴訟)の控訴審で、東京高裁(東亜由美裁判長)は11月28日、現行法の規定を「合憲」と判断した。

一般的なニュースのサムネイル

最高裁で史上初の「ウェブ弁論」、利用したのは沖縄の弁護士「不利益にならない運用を」

裁判の口頭弁論をオンラインで実施する「ウェブ弁論」が今月、初めて最高裁でおこなわれた。

一般的なニュースのサムネイル

夫の「SM嗜好」に苦しむ妻、望まぬ行為は犯罪になる?離婚が認められる条件は?

パートナーの理解を超えた「性的嗜好」は、離婚の正当な理由になるのでしょうか。弁護士ドットコムには、そんな切実な相談が寄せられています。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「答え合わせしたい」日テレの拒否は「適正手続」の観点から問題?

コンプライアンスの問題を理由に番組を降板し、活動を休止していた元TOKIOの国分太一さんが、11月26日に東京霞が関で記者会見を開きました。

一般的なニュースのサムネイル

国分太一さん「録音の削除求められた」消さないと違法だったの?弁護士が解説

解散したアイドルグループ「TOKIO」の国分太一さんが11月26日、東京都内で記者会見を開き、日本テレビ側から番組降板を告げられた際、会話を録音しようとしたところ、同席した弁護士からデータの削除を求められたと明らかにした。一般論として、法的に録音の削除に応じないといけないのだろうか。

一般的なニュースのサムネイル

「サケ漁はアイヌ文化の主要な部分」日弁連、アイヌ施策推進法の改正求める意見書

日本弁護士連合会(日弁連)は11月20日、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(アイヌ施策推進法)の5年見直しに際し、アイヌ集団の権利保障やサケ漁の権利の法整備などを求める意見書を公表した。同法附則第9条の見直し規定に基づき、文部科学大臣や農林水産大臣など関係機関に提出した。

もっと見る